オンライン試写会で鑑賞させていただきました。吉田恵輔監督の最新作で、良作でした。
「好き」は残念ながら万能じゃない。でも「好き」は輝いている。そんなメッセージを丁寧に紡いでいく演出と脚本に感心しました。挫折や苦しみを知るからこその説得力。素晴らしいです。
皆素晴らしい演技でしたが、それを受けている松山ケンイチさんの演技がより素晴らしいです。悔しさを隠しながら笑う姿など胸にくるものがありました。木村文乃さん、柄本時生さん、東出昌大さん...皆本当に良かったです。
音楽が流れる中で特訓していく流れは、ボクシング映画という感じがしながら、若干乱暴かもと思った部分もありました。しかし全体としては演出も演技もカメラワークも静かだけどダイナミック。とても素晴らしい作品でした。