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ハウス・オブ・グッチのnocchiのレビュー・感想・評価

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)
3.8
GUCCIが現在の経営体制に至るまでの一族の確執。
オチの一文で「え、そうだったんだ」と知りました。
リドリースコットこういうのも撮るの?と思って臨んだが、うん、これは納得。2時間40分もある!と思ったが、長いとは感じなかった。結構抒情的に描いている割には脚本がうまい。特にサプライズはないんだが正直想像していたより面白かった。(ちなみにナイヴスアウトみたいな話かと思ってたw実際は全然血生臭くない)

主役は「掻き回した」という意味ではパトリツィア、悲劇のヒロインという意味ではマウリツィオか(マリトッツォみたい…)。

こんないいとこの坊ちゃんが、いくら世間知らずとはいえ、グイグイ系おねーさんにナンパされて「彼女を愛している!」となってしまうのは、いくらなんでもチョロすぎでは…とは思ったが、こんなもんなんですかねぇ…。

自分は金融の人間なので、株のやりとりや相続税、買収劇などは見ていてとても楽しかった。
そして、そういった渦中に飛び込んで、自身の人生を作り上げたタフさを描き切るレディガガの演技力はすごい。
…今回はとてもむっちりしている…w
この人アリーの時も本当上手いなと思いましたが、自分の主張はさておき役をきっちり作り上げてきているよなー
アダム・ドライバーも、THE坊ちゃんとしてハマり役でした。
二人とも20歳前後から40〜50歳までのレンジで演じておる。そしてイタリア英語の発音がナチュラルすぎる…すごい。

ブランドきらきら映画かと思ったらがっかりしますよ!という記事があったので全然ブランド出てこないかと思っていたが、なんのなんの、キラキラしていました。ランウェイシーンもよき。
弁護士役のジャック・ヒューストンさんが終始クールで素敵でした。
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