あるパーティーでの偶然の出逢い
をきっかけに、関係を深めていく
パトリシアとグッチを中心に、
世界的なブランドであるグッチの
経営権争いとその最中に起こった
殺害事件を描いています。
パトリシアをレディーガガさんが
熱演しておりマウリツィオグッチ
はアダムドライバーさんが好演。
おそらく日本ではあまり知られて
いないであろう事件を、丁寧かつ
大胆に編集しており、
構想に長い年月をかけたリドリー
スコット監督の覚悟のようなもの
が感じられたように思います。
たとえ全てを投げ打ったとしても
手に入れたいと思えるような恋を
することができたのであれば、
結末がどうであれマウリツィオは
幸せだったのではないか、と私は
考えています。
エイリアンでも知られるリドリー
スコット監督がたどり着いたのが
人間のもつ深い闇という点も、
非常に興味深く人間の愚かさだけ
ではなく、家族の大切さや、自身
の選択に対する責任など、
様々なことを考えさせられる内容
は多くの人々に響くのではないか
と思います。