「美女と野獣が大好きだけど人間に戻った王子にキスをするというラストに不満を持っていた細田監督」というのを前提に。
(顔が似てると囁かれていたギレルモ・デル・トロも美女と野獣 結局イケメンかよでシェイプ・オブ・ウォーターを撮っていたよね。)
個人的にはストーリー以前に中村佳穂の起用がツボだった。
CINRAのインタビューにあった、”中村佳穂さんのライブパフォーマンスには話す言葉と歌う言葉が同じ身体表現としてつながっている感じがあって、そういうところが映画の表現がとても通じ合っている”というのには大いに納得できる。
そして、中村佳穂のライブを細田監督が立ち見で聴いていたというエピソードがあるが、そのライブが2019年に奈良の靴屋で行われた折坂悠太×中村佳穂のツーマンライブだったというのが激アツすぎる。やばい。
常田くんの音楽も好きだし、常田くんも佳穂ちゃんも共に1992年5月生まれらしく、アラサー世代の活躍が嬉しい。
他にも幾田りらや森山良子、清水ミチコ、坂本冬美、岩崎良美など多くのシンガーを贅沢使いして脇を固めているし、エキストラシンガーを募集して応募者全員の歌声を使用するプロジェクトも斬新で、まさに音楽を通してみんなで映画を創りあげていた。
エキストラ応募はしてないけどラララのシーンはとても感動した。