アユカ

竜とそばかすの姫のアユカのレビュー・感想・評価

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)
2.8
映像も音楽も美しいのは間違いなくて、映画館での体験としては良かったけどストーリーやキャラクターの粗さが目立って残念でした。

虐待とか父親とかしのぶとの恋愛とか竜に感情移入していく経緯とか、もっと丁寧に描いてほしいと思う部分と、ダラダラと尺が長すぎてもういいからって思う部分があって結果モヤっとして終わった印象。
つまり脚本がひどいんだ。

細田守は新しいっぽいものを作ろうとしてるけど価値観の古臭さがチラチラ見えちゃってるのもキツい。
現実では冴えない女子高生だけどアバターは美人で人気者になれるとか、そいいうのもううんざり。
すずがしのぶと手を繋いだ云々で女子が陰湿ないじめしてるのにしのぶ本人は気づかないみたいなのもナニコレ。
親友っぽいポジションのヒロちゃんがすずのこと外見含めめちゃくちゃに否定して「すずが歌えるわけないよ!」って言ってるのが個人的にめちゃくちゃ不快だった。

美女と野獣のオマージュは最初いいねって思ったけどめちゃくちゃトレースだったし結局すずは竜のことどういう対象として見てたの?あのシーンやっておいてラブではなかったのちょっと矛盾感じる。

なんやかんやで過去を乗り越えて母親みたいに知らない子供救って歌を取り戻して父親との関係修復して幼馴染と結ばれて、、、え、そんなきっかけあった?結局美人なアバター手に入れたから?なんか浅いな。
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