芦屋紀文

竜とそばかすの姫の芦屋紀文のレビュー・感想・評価

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)
3.7
細田監督のルーツ知りたくなる作品でした

ネットの世界で美女と野獣をやると面白そう。だったかな?
出会い方とか、城の中でのやりとりが
まんまで、美女と野獣が細田監督の中で
思い入れの強い作品なのかな。

Uのことがイマイチ分からず、
視覚情報や神経なども制御下に入るはずなんだけど、クライマックスあたりですずが
Uに接続しながら廃校に向かっててよく分からなかった。
Uに接続されてる間は、Uの世界に入り込める訳ではないのかな?
現実で歌ってるのか、それとも声帯情報を読み取って自動で歌ってるのかよく分からず、
Uの設定をもっと分かりやすくしてほしかった。笑

主人公のすずもインキャでおどおどしてる割には、陽キャと普通に喋れてる。かみしんなんて陽キャラもいいとこ。あだ名で呼び合う関係性の説明が無くて少し違和感。
あったらごめんなさい
Uでベルとして歌う中で、現実世界でも自信が持てるようになったという心情変化でもあるのかな?

ヒロちゃんがめっちゃ嫌い。笑
仲いいからこそなんだろうけど、
すずのこと見下し発言が目立つ。
助け舟は出してるけど、そこはかとなく
すずのこと見下して、嫉妬してる雰囲気がある。私たちが積み上げたとか、すずがU以外で歌えるわけないとか、ダメな自分に戻ってもいいの?とか、はぁ?親友なら現実世界でも自信持って生きられるように応援せんかい!って思ったけど、ヒロちゃんも隠キャだから、無理な話か。それに幼じみでイケメンのしのぶくんから大事に思われてるすずを側で見てて、少なからず嫉妬してると思う。

すずの才能に乗っかって自分が高みに登った気でいる痛いキャラクターだと思う。
毒舌はいて、うだつの上がらない日々。
そこに現れたベルという存在。
自分はその正体を知り、マネージメントしてる特別な存在。浅はかな人間性が垣間見えてる。他人の褌で相撲とるタイプの人間。笑
すずの成長とともに、ヒロちゃんも成長しなきゃダメだよ。
すずにどんどん先にいかれちゃうよ

夏、入道雲、土手の高校生男女二人組、
好きだよねー笑
夏ってちょっと切ない感じがいいよね

映像はとても綺麗で、映画館で見て
良かったと思いました!

お母さんの気持ちを理解した時や
父親との関係性の変化などの心理描写は
とても丁寧で綺麗で素敵です。

細田監督の死生観気になる
芦屋紀文

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