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狂猿のiwannachillのレビュー・感想・評価

狂猿(2021年製作の映画)
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デスマッチ映像への恐怖心より、葛西純という人を知りたい好奇心が勝り、勇気出して劇場へ。

新日本ばっか見てるプロレスファン歴3年の私には、衝撃だった。こんなプロレスもあるのか、と。プロレスラーはみんな命張って戦い、最高の興奮を与えてくれるから、本当に尊敬してる。だからデスマッチするレスラーのほうがスゴイとかダメとか、そういう感想は持たなかった。

普段は家族を養えるか不安な夫、お父ちゃん。アリンコ落ちてくるのもイヤな人が、リングでは別人になる。デスマッチのカリスマ…その生き方に共感できるかというと、まるでできない。でもプロレスへの愛とか覚悟とか、プロのプライドとか…グサグサ刺さるものがあった。

大流血して笑ってる狂気の猿。途中、目を覆いたくなる場面も多々あったけど、負けた後に拳を突き上げる葛西選手の姿は、マジでかっこよかった。最後の言葉に、葛西コールしたくなった。

生き抜いて長くデスマッチを続けられるタフさに、その人間力が重なった。
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