OSHO

狂猿のOSHOのレビュー・感想・評価

狂猿(2021年製作の映画)
3.8
「葛西純は死ぬ直前に全盛期を迎える」
メジャーなプロレス団体では見られない、フルに凶器を使ったハードコアの凄く痛いプロレス。
そのハードコアプロレスのカリスマ、葛西純のドキュメンタリー映画。

プロレスファン以外わからないかもだけど、私もFMW、W☆ING、IWA JAPANあたりまで、レスラーで言えば、大仁田厚、金村ゆきひろ、松永光弘あたりまでは、後楽園ホールでプロレス観戦していた。葛西純が入団した大日本プロレスも初期のころは観ていたけど、
葛西純さんも名前くらいは知っていたものの動く葛西純は、この映画が初見。

私が観ていたころのハードコアプロレスよりさらに過激になっていて、それに熱狂するファンもいて、正直、不快だった。

それから、過激なプロレスにコミカルな要素を追加していたのは知らなかったし、より過激に、そして、コミカルな葛西純はカリスマレスラーになる運命だったのかな…と思った。

ホームセンターにあるものはすべて凶器になるという発想は好きだし、ホームセンターで楽しそうに道具(凶器)を買うシーンは印象的だった。

日本は変な国で、こういう異端は比較的容認するけど、一部とはいえカリスマになっているのに、金持ちにならないのは変だな…と思う。

それにしても葛西純さんをはじめ、凶器を使って反則攻撃ばかりするようなレスラーは皆さん、普段は常識人。
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