一言で言うと良い意味でのトンチキ映画。
映画でパワーアップしたマリコにおなじみの面々が振り回される。懐かしのキャラもたくさん出てくる。
クライマックスは「こういう絵面を撮りたかったんだな」という美しい京都の紅葉。
それはそうと、リケジョという言葉が出てくるずっと前から「理系女性研究員」というキャラクターを主役に据えて続いているこのシリーズ。
場の空気を読まない独特の不思議ちゃんキャラも、沢口靖子が演じるとどこか憎めないキャラになるのは、役者のどこか浮世離れした雰囲気があってのことか。
映画オリジナルキャラの佐々木蔵之介も良い味が出てる。
世俗の隔離された研究室のカルトめいた雰囲気とか、崇高な理想を持った科学者はマッドサイエンティストの紙一重なのだなと思った。
こんなご時世なので「ウイルスは鼻粘膜や目の粘膜からも感染するので要注意」という啓蒙もなされていた。
不満点は、映画だからこそのド派手な演出があるのかと思ったら割とおとなしくまとまっていたこと。
二時間スペシャルでは出来ないことをもっとやって欲しかった。