2023/02/19観賞。
「2023年に大島渚作品が国立機関に収蔵される予定のため、今回が最後の大規模ロードショーとなる」
ということらしいので、この機会に観てみようと思い。
超有名映画なのにどんな映画化も知らなかったので、
かの有名な坂本龍一「Merry Christmas, Mr. Lawrence」がどんな中で流れるのかがまず気になっていたけど、
この雰囲気で流れるんか!脳裏への焼き付き方がすごい。
映画終わった後でも思い出すだけであの時感じた雰囲気が鮮明に浮かぶぐらい、強烈な印象。
ロレンスの相容れないけど相手の文化や考え方は理解して尊重するスタンス、本当に素敵だなと思う。
トム・コンティの優しい目も相まって、素晴らしい人間に見える。
ハラを演じるビートたけしの、粗暴なのに子どものように澄んだ目と、笑顔の愛らしさ。
この2人が仲良くするから、めちゃくちゃ良いシーンになるんやなと思う。
ヨノイを演じる坂本龍一の佇まいや眼力、めちゃくちゃハマってる。
確かに演技はアレなんかもしれんけど、口下手な感じにも見えてそれはそれで良い。
わからんかった点がいくつか。
ハラとロレンスの関係性は冒頭から分かりやすかったり、物語が進む中でも描写されている一方で、
ヨノイがセリアズに心を寄せていく過程がほぼ描かれないので、個人的にはヨノイの一目惚れ以上に2人の関係が進んでいったのかがよく分からなかった。
規律を重んじる真面目なヨノイの苦しみや葛藤はヨノイの行動とかからよく分かるけど。
セリアズが銃殺刑になるシーンの、撃たれたのに当たってないところ、そしてセリアズが「やられたよ」って言うところ、
どうなってるのかよく分からなかった。何が起きたんあれ?
セリアズの弟がいじめられる理由も不鮮明で分からなかった。
「なんか『欠陥』があったんやな」ぐらいの理解でいいの?
ジョニー大倉がナダルに見えて仕方がない。