Funny Ha Ha が自分にとって何故あんなに面白かったのか、を自分で言語化することができてなかったけど、少し理解が進んだ。今作は、若者の気持ちを代弁してくれるところが良い、というのが一般的な評価の根底にあると思うんだけど、俺はそれがこの映画的な演出、要は「嘘」が邪魔していると思う。
Funny Ha Haは一貫して人が他愛もない話を喋っているだけだった。その中でリン・ラムジーのSmall Deaths的な、言葉にするでもない小さい鬱憤が生まれたりもするが、それは人間たちの間に漂うだけで、明確に提示はされない。それが現実的な体験だし、そういう人間たちを観察することが最も自分の気持ちの代弁になる。