COZY922

しあわせのパンのCOZY922のレビュー・感想・評価

しあわせのパン(2011年製作の映画)
2.8
良くも悪くも絵本のような映画。北海道洞爺湖畔の美しい自然、ナチュラルなインテリアの清潔感あるカフェ、焼きたてのパン、ゆっくり流れる時間、そして原田知世の透明感。すごくクリーンで綺麗で癒されるのは確か。だけど、なんだろう、綺麗過ぎるというか浮世離れしているというか、生活感や陰が無さ過ぎてリアリティに欠けるし、恥ずかしくなるようなベタなセリフや既視感のあるエピソード。。うーん、スッと入ってきませんでした。あと、個人的希望としてはパンがせっかく美味しそうだし、タイトルも『しあわせのパン』なのでパン作りに込める思いや作る過程のDetailを物語の中にもう少し取り込んでほしかった。そういうタイプの映画ではないと言われればそれまでなんだけど、1つ1つのエピソードの掘り下げや夫婦の関係など、もっと現実の生活の息づかいを肌で感じるような描写のほうが好みです。人が人と触れ合えば綺麗ではない部分もあるのが自然だと思うんですよね。他の方のレビューなどを見てなるほどなと思った。やっぱりこれは現実の延長線上にある一種のファンタジーだなと。ファンタジーだと割り切って、予定の無い休日の昼下がりに、日常っぽい非日常のひと時に浸って心のストレッチをするのには良いかもしれません。
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