risao

アメリカン・ユートピアのrisaoのレビュー・感想・評価

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)
3.8
最近職場の人に面白かった作品なんですか?と聞いたら、かえってきたのがこの作品。

圧巻。いや、こんなまるまる舞台だと知らず、最初の脳みそ解説はサイコパスもの?!とそわそわしたけど!笑
デイヴィッドバーンのこともトーキングヘッズのことも知らなかったけど、引き込まれた。曲が頭から離れない!

途中のMCで「夕焼けやポテトチップスの袋よりも人間は人間そのものをいちばん見ている」って言ってるのがガツンときた!
本当にそれ。
今年とあるアーティストの曲で「音楽に救われたことなんてない、人の想いに救われてばっかりだ」という歌詞があってその通りだなと唸ったばかりで。音楽や舞台含めエンタメ、SNSもそうだけど、その奥底には人間そのものがあるものね。。

話は逸れましたが、この人の舞台は本当に小さい舞台に色んな人種の人たちがぎゅっとしてて、その中で歌って踊ることを100分間やめず、楽器はあってもケーブルすら排除されて、とにかく人が歌って踊ることを見るためのステージが計算つくされていることもあっぱれだった。

単純に69歳でこのステージをノンストップでやり遂げるエネルギーに衝撃。
監督、スパイクリーじゃなくても?と思いつつも観てたけど、最後までみたらスパイクリーはデイヴィッドバーンのショーを通じて伝えたいことが合致したのだなと納得もいった。
最後のチャリで帰るところも最高だった!
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