なまけもの

マスター 先生が来る!のなまけもののネタバレレビュー・内容・結末

マスター 先生が来る!(2021年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

ずっと見逃していたので、ドリパス上映で鑑賞。

Thalapathy!の声が上がる度にめちゃくちゃ心がたぎってニヤニヤしてしまったし、打楽器の音と共に踊り出したくなるこの娯楽性。

ただ個人的には、教育要素の薄さが気になったのと、JD先生が少年たちの心を掴んでいく様子をもう少し詳しく描いてくれたらよかったなあと思う。
それでこそヴィジャイさんのカリスマ性がさらに活きるのではないかな、なんて生意気にも思った。

とはいえ、少年たちに再び正しい道を行くチャンスを与えなければいけない、という信念のもと自ら巨悪と闘うマスター…少年たちに二度とナイフを持たせないのがカッコ良すぎた。
そしてVSP演じるバワーニのキャラクターとしての魅力。幼い頃両親を殺され、罪を着せられ少年院に送られ、成長し巨悪へと成り果てた彼…彼もまた救われるべき一人だったんだなと思うと、恐ろしさだけでなく切なささえ感じる。

まあ正直なところメルサルやビギルの方が好みではあるけど、ヴィジャイさんのカッコ良さやヴィジャイ・セードゥパティさんの圧倒的悪役に痺れまくった。
ヒーローとヴィラン、二人の圧倒的カリスマ性。
パンフレットを読むと、タミル映画界にとってこのキャスティングがとても大きな意味を持ったんだなとわかる。

大きなスクリーンで見れてよかった!