カニバル

アクアマン/失われた王国のカニバルのレビュー・感想・評価

アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)
3.7
DCEUの最後を飾る超大作。

個人的にも世間的にも大好評だった前作と打って変わって
今作は全体的に「軽薄さ」「はりぼて感」が強いような印象。

映像の迫力はすごいが肝心の戦闘シーン自体の「見せ場」や「キメどころ」
が弱いのと各登場人物の掘り下げや関係性描写が弱いせいで
終盤の展開にカタルシスをあまり感じなかった。

テンポがいいのに軽いので見やすい反面、残る印象や余韻は弱めだった…。

作中展開的に「断絶」を選択しているものがいい結末を迎えず
(前作でブラックマンタ親子を見放すという断絶を選択したのでアクアマン自身すら)、確執を超えて「繋がる」という選択をした者たちが大団円を迎えているので脚本的には「骨子」があったんだろうなと感じる。
DCやワーナーのゴタゴタのせいで本来と違う形に着地してしまったのではと邪推してしまう。

ウィレム・デフォーのヴァルゴがしれっとフェードアウトしていたこともガッカリだったけど、色々あったアンバー・ハードが結構しっかり出てたのでそこは良かった。
ジェームズ・ワンのクリーチャーデザインが非常にドツボだったので
またモンスタームービーは撮って欲しい。
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