コロン

レミニセンスのコロンのネタバレレビュー・内容・結末

レミニセンス(2021年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

スリラー、アクション、ラブストーリー、色々な楽しみ方のできる映画。そしてキーワードは、記憶、未来、過去への執着。3Dで再現される記憶空間映像といい、水に支配された崩壊目前の世界といい、ビジュアル的にもとても良く出来ていると思う。謎の女レベッカ・ファーガソンが、ヒュー・ジャックマンのファム・ファタールになるというストーリー展開も自然でスムーズ。クリフ・カーティスに命令されて、情報を得るためにヒューに近づいたレベッカが、ヒューを愛してしまったことを告白し、自ら死を選ぶシーンは切な過ぎる。タンディ・ニュートンとの前向きな生き方ではなく、レベッカの復讐を遂げる破滅を選択したヒューが哀しい。タンディが娘と和解し、孫と語り合うラストに未来への希望が垣間見える。レベッカの歌う「where and when」が凄く良かった。
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