さいしゅん

レミニセンスのさいしゅんのレビュー・感想・評価

レミニセンス(2021年製作の映画)
3.5
『インセプション』をイメージして見ると話のベクトルがかなり違うので注意が必要。派手な演出は多くなく人との駆け引きが中心。

ーあらすじー
主人公は特殊な機械を用いて、他人の記憶を再現し、検察官の依頼で事件や取引の証拠を見つけたり、個人では依頼人の"楽しかった時間"の再現や忘れ物などを記憶から探すなどをしていた。
ある日、閉店直後に現れた美女、鍵をどこかに落とし記憶から探して欲しいと依頼される。この依頼をきっかけに2人は仲を深めていくが、彼女は前触れもなく忽然と姿を消してしまう。関係する人の記憶を便りに探そうとするが、次第に彼女の隠された真実が明らかになっていく...

ー感想ー
"記憶"という"過去"の表現方法は面白い。
最初ストーリーは穴だらけで、本当に表面しか見えないが、記憶を探っていくにつれパズルのピースがはまっていく感覚が新鮮だった。
本当にパズルをしているかのごとくラストの怒涛の展開はスッキリするが悲しい。
終盤の記憶を使った3Dの演出は思わず息をのむ美しさで映画館で見て良かったと感じた。

過去に呪われるという意味が分かった。