スコット

映画 あたしンちのスコットのレビュー・感想・評価

映画 あたしンち(2003年製作の映画)
2.7
”入れ替わり”という設定自体はもはや使い古されているし、ストーリー的にも特に目新しいところは無い。近年の『映画ドラえもん』のような、泣かせようという強引な演出も目につくのでマイナス。

だが、良いシーンは多くある。例えば、母と娘の身体が入れ替わったまま、娘・みかんの修学旅行の時期が近づいてくる。人生たった一度の高校の修学旅行に行きたくても、母の姿のままでは行くことが出来ないと泣く娘。そんな娘の気持ちを案じる母も、かつて高校時代は貧しかったこともあって修学旅行に行けずにいた。さてどうするかという訳で考え出した解決策。こうして参加した修学旅行の一連のシーン、ここは感動する。

修学旅行に比べると、その後の母の同窓会のシーンは若干物足りなさはあったが、これまた母娘の機転でお互い満足のいく時間を過ごせる。母の初恋の人との再会を組み込んだのも良かった。傑作とは到底言えないが、あたしンちファンは必見の作品。
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