友情と恋愛と家族。
映像と音楽と光。
優しく力強く、誰かをメチャクチャ好きになりたくなってしまった!!!
ケベックの居留地に住むインヌ族の女の子が『居場所』見つけていく物語。
普遍的な成長物語を、
見事な映像、光、色、アングル、音楽、そして奥行きのある詩が物語を色付ける。
親友を超える姉妹のような友情も、家族の絆も成長と共に変わりゆく。
永遠は無い、無いからこそそこで次の何かが生まゆく。
心が熱くなって、友達や家族が恋しくなった。
厳しい生活を忘れて、他愛も無い話で盛り上がる親友の2人。それこそ、気を遣わないで、あー楽しかったなっておふとんに入った時に振り返れるような時間。二人の家を建てる話をするシーンは、自分もそこに入りたいなと素直に思えた。
恋人になる前の二人の距離を近づけるエピソードのチョイス!ステキ過ぎだよー!男の子の秘密の場所、街を見下ろす大地にある鉄塔の下、そこではどこからか、不思議な電子音が聞こえる。二人だけが聞こえる音。二人だけで共有してる感がめっっっちゃくちゃ良かった。
何気なく時が流れてるようにしか見えないのに、とても力強い成長(親友同士)が詰まってたな。側に居なくとも、本を通して絆を確認できたのもすごくオシャレだった。
グザビエ・ドラン+クロエ・ジャオ÷2=とてつもなく好み
居留地ならではの格差問題、土地を巡る問題、アルコール・ドラッグ依存症、、、どこを向いても逃げれない環境は見ていて辛い分、余計に主人公の歩む未来が輝かしかった。