寺嶋文

夜叉ヶ池 4Kデジタルリマスター版の寺嶋文のレビュー・感想・評価

4.0
鑑賞日:2021/12/17

デジタルリマスター版を劇場で観ました。
歌舞伎界の名女形・坂東玉三郎が主演です。
玉三郎の名演技はもちろんですが、私は加藤剛の男前っぷりに惚れました(笑)

そもそも美しいお顔立ちの方ですが「大岡越前」の印象が強く、「舟を編む」や「今夜、ロマンス劇場で」等の映画作品は、高齢だったので二枚目俳優という印象がなく。

この作中で生贄にされそうになる妻・百合に向かって「命に代えても君を守る」的な熱い台詞に思わずキュンとしました(笑)

熱い台詞といえば、玉三郎を中心に舞台で活躍している方が多く出演されていて、台詞の言い方や、井川比佐志さんの鯉役・常田富士男さんの蟹役など、白雪姫のシーンはお芝居っぽい演出だなと思いました。
(というか1979年頃は舞台の方が映画に主演されるという時代だったのか…)

また夜叉ヶ池の主・白雪姫の玉三郎さんは妖しく美しいのですが、人間の百合さんは目が離れていて鼻の大きさが強調され決して美人には見えません。
けれどなんか既視感があるなぁと思って見ていたのですが、竹久夢二の描く女性に似ていることに途中で気が付きました。
設定が大正時代なので、寄せてメイクしているのかなと。

後半の大洪水のシーンでは、イグアスの滝を上空から撮影していて、ドローンもない時代に地球の裏側まで撮影しにいっていて凄いなと素直に思いました。

そいうえばオープニングに出演者名が出ていたのですが、阿藤快さんと唐十郎さんが何処に出演されていたのわかりませんでした(笑)
もう一回みて確認したいと思います。
寺嶋文

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