ベンジャミンサムナー

ピノキオのベンジャミンサムナーのネタバレレビュー・内容・結末

ピノキオ(2022年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

 アニメ版と違うのは、ラストでゼペットがピノキオに「そのまま(人形)のお前が良いんだ。何も変わってほしくない」という台詞を言うところだが、その直後に「この後、ピノキオは正真正銘の人間の子供になったと言われています」というジミニーのナレーションが入るから「秒で矛盾してんじゃねーよ!」ってツッコまざるおえない。

 本作はピノキオの精神的な成長が軸のはずだが、鯨に飲み込まれて以降の展開はピノキオの「足を高速で動かせる」という身体性のほぼ一点のみで解決してるから、ピノキオの成長を感じられない。(劇中でピノキオが自主的に悪さをするシーンが皆無なのも要因)

 ピノキオの涙でゼペットが息を吹き返すくだり、まんま『ラプンツェル』じゃん!

 プレジャーアイランドの狂乱っぷりは実写で観ると中々圧巻だったが、それ意外は特に実写でやる意義を感じられなかった。

 さて、デル・トロ監督版の『ピノキオ』はどういうアプローチをしてくるのか?