えり

ピノキオのえりのレビュー・感想・評価

ピノキオ(2022年製作の映画)
4.0
オリジナルアニメが「本物の人間の男の子になる」ことにこだわっていたのに対して本作は「見た目ではなく中身」に焦点を当てていて、現代の価値観に合わせていたのが激アツでした。
アニメでは、好き勝手しているとロバになり、良い行いをすると人間になれるという外観至上主義的な色が強かったけど、それが全てとっぱらわれたような。原作とはかなり表現が変わっている部分もあるけど、アップデートされた内容だと捉えたら別に私はそんなに違和感がありませんでした。元々のアニメがそもそも古い価値観山盛りの内容なので、もしこのアップデートされた内容の実写版に気に入らない描写があるのなら、その点があなたの持つ差別意識を表しているのかな、とも思いました。
モンストロがアニメよりも怪獣寄りでした。

配役に関して「オリジナルに従うべき」と言う人は、ご自分が「”多様性を一切排除した白人至上主義的な”オリジナルに従うべき」と主張していることに気づいた方がいいです。
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