ポルりん

ピノキオのポルりんのレビュー・感想・評価

ピノキオ(2022年製作の映画)
3.1
個人的に脚本や演出で考えたら、1940年製作のアニメ「ピノキオ」よりも断然好み。

特に脚本が素晴らしく、アニメ版では少々疑問に感じた違和感も自然に肉付けがされ、すんなり物語に入っていけるようになっている。

教育的観点で考えても、いい意味で現代版にアレンジがされており、アニメ版よりも考えさせられる内容になっている。(特に学校のくだりと最後のナレーション)


ただ、足の不自由な少女との交流だけは蛇足かな・・・。

エンドロール等で最後にピノキオと交流があるのなら存在意味はあると思うが、それ以外は特にいらないように思う。


まぁ、脚本と演出は素晴らしいと思うのだが、キャラクターのCGが全てをぶち壊している。

アニメの場合だと、ピノキオや会話の出来るキツネなどは世界観に上手く溶け込んでて何の違和感もないのだが、本作の場合、CGのクオリティが低くどうにも違和感しかない。

画面内に、ピノキオやジミニー・クリケットなどCGのキャラクターだけが映っている場合でも違和感を感じるが、ここにトム・ハンクスなどの人間が一人でも映るともう違和感が半端ない・・・。

黒人ブルーフェアリーもどうかと思うが、不思議と世界観にはなじんでいるので正直そこまで気にはならなかったが(黒人でいいとは言っていない)、それ以上に低クオリティのCGの方が問題だと思うけどなぁ・・・。


個人的には、この脚本で再度アニメーションでリメイクして欲しいと思っている。
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