じん

ピノキオのじんのレビュー・感想・評価

ピノキオ(2022年製作の映画)
4.2
悪への誘惑に溢れたこの世界。
子どもの頃、誰しもが少しは持っている「勇敢で正直で思いやりの心」を忘れず向上させる事がいかに大切かを教えてくれる。情報が溢れ返えり「インフルエンサーからの悪への誘惑」に溢れた現代にこそ観るべき作品。
子供は自分が立派にになる事で、親の夢を子供に投影する事が如何に無用な事であるかを諭す事が出来る。親は子供には人間力を教え後は自由にさせ、自分自身の体験を持って育てる事の大切さを学べる。親子どちらへもディズニーの答えを提示した傑作。子どもとみたいディズニー映画No1。

しかも冒頭のトム・ハンクスのシーンでだけで泣ける。ここ見ただけでもこの映画の価値がある。
身近な人を無くした事のある人なら誰しもが経験する。鮮明に覚えている顔や匂いや仕草や、、、全て残っているこの記憶。無くなるのが怖い。居なくなってしまうんじゃないかと。亡くなった事を理解出来ても、本当に受け入れられていない。この時点ではゼペットは過去を生きている。時間は止まったまま。だから時計も売らないし売れない。そして最後に気が付く。過去に生きるのではなく、勇敢で正直で思いやりを持って自分自身が変化する事で、時代を前に進めていかないといけない事を。ノスタルジーに浸ってる場合じゃないという事を。青い妖精からピノキオへそしてピノキオからゼペットへ。
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