たいち

14歳の栞のたいちのレビュー・感想・評価

14歳の栞(2021年製作の映画)
4.6
14歳の俺は人生で一番不毛な時間を過ごしていたから栞にされちゃ困る。硬式テニス部に入ったものの、才能がない上に練習もサボりまくるからとんでもなく下手だった。結局、中2の冬に退部するまで一試合も出られず、良い思い出は一つもない。ただ時間だけが過ぎて、目標もなく自堕落な生活を送っていた。

でも、14歳の俺にも楽しい思い出はある。毎週日曜日、友達と吉祥寺のカラオケに集まっていたことだ。俺はテニスだけじゃなく、歌の才能もなくて超音痴だけど、あの時間は本当に楽しかった。最後に皆で「古い日記」を熱唱するのがお決まりだったな。そのときの友達とこの映画を観てきたよ。

表には出さなくても色々なことを考えている一方、まだ未熟な部分もたくさんあって、14歳という年齢は子供でもなければ大人でもない本当に絶妙な年齢だと思う。ただ、2年6組の生徒たちは14歳の俺よりも遥かに大人だと思うし、悩んでいる子たちには「今はしんどくても22歳は楽しいよ」と言いたい。

だってすごくない?14歳から22歳になるまでのたった8年間で、こんなに長々と自分語りできるくらいに自分のことを好きになれるんだよ。異常でしょ。栞残しまくろ〜🔖🔖🔖🔖🔖🔖🔖🔖🔖🔖🔖🔖🔖🔖🔖🔖🔖🔖🔖🔖🔖🔖
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