14歳。みんなどこか危うさがあって、何も考えずはしゃいでいるようで内面は複雑。繊細で脆くてほんの些細なことで一気に崩れてしまいそうな不安定さ。
悪気のない言葉や態度がどうしようもなく染み込んで傷ついてトラウマになる。
そんなもう少しで崩れてしまいそうな中でも、誰かが引き留めてくれている。声をかけたり、手を引いたり、思っていてくれたり、見ていてくれたり。
そうやって引き戻してくれる。なんとかバランスを取り戻して自分の生き方を考えていく。
冒頭の馬のシーン、最初は違う映画かと思ってスクリーン間違えたかなとびっくりしたけれど、見終われば納得。
印象に残ったのは宇宙を目指す子。
1人だろうと周りにどんな反応をされようと、好きを隠さず行動できることがどれだけ勇敢で尊いことか。好きなことを語る彼がとても眩しくみえた。ふとどこか切ない表情をする彼にも、きっといつか理解者が肩を叩いてくれるはず。心からそう願う。
貴重な瞬間を撮影させてくれた14歳の皆様、そしてこんな無謀とも思える企画をやり遂げた監督スタッフ関係者の皆様に感謝と拍手を。
この子達が大人になったとき、この映像がどうかあたたかい栞となりますように。