おばけつ

悪魔のいけにえ レザーフェイス・リターンズのおばけつのレビュー・感想・評価

4.0
2022/2/21 600作目
フレディやジェイソンより前に、人々を恐怖のどん底に陥れたテキサス州の殺人鬼、レザーフェイス。
悪夢が再び街を襲うとき、ひとりの女性が最後の戦いに挑む。
いけすかない若者たちが投資家たちからお金を集めてゴーストタウン復興を目論む。
そこにやつがいるとも知らずに…。

ゴアofゴア、人が死ぬ死ぬ、血が飛沫く。
リクターやられた時の絶望感はなかなかのもの。
逃げ場のないバスの中描かれる大殺戮もさることながら、やはり暗い家の中でレザーフェイスがどこから襲ってくるのか分からないあのハラハラした感じが醍醐味。
チェンソーの振動音が聞こえるだけで追随する断末魔まで聞こえるような気がしてくる。

それにしても今作、ジャックニコルソン顔負けの扉穴開け技術だったり、自分の危機と狙うべき相手を確実に天秤にかけていたり、チェンソーを罠に使ったりと人間味が感じられるね。
おばあの死体だったり、古典的なホラーの手法は踏襲しつつここまでの作品に仕上げたこと、非常に嬉しく思いました。

ここのコメント軽く読んだけど、別に原作見てない人が見るのはなにも悪いことじゃない。苦手な人がいるのもわかる。
誰も原作を超えれるだなんて期待しちゃいない。
ただ、間違いなくレザーフェイスはホラーの歴史に名を残すモンスターであり、悪魔のいけにえは名作だ。
せめて汚い強い言葉で評価するのではなく、敬意を払って欲しい。
声を大にしては言うのは憚られるが、これまでのホラーの歴史を背負って水面に沈みゆくレザーフェイスは美しかった。