JunichiOoya

旧グッゲンハイム邸裏長屋のJunichiOoyaのレビュー・感想・評価

旧グッゲンハイム邸裏長屋(2020年製作の映画)
4.0
1時間ほどの小品。現役の町興し装置でもある洋館をそのまま使って、映画自体も町興しツールへ、という。

「裏長屋」に集う連中が『ワンダーウォール』を思い起こさせる。
というか私自身の学生寮時代を思い出させる、とも。

そこ○○寮には、一年坊主(京大じゃないのに一回生と呼んでいた)から八回生まで、10歳以上の年齢差の学生が暮らし、そのガールフレンド、留学生、寮母さん(私たちに茶や花を教えようと躍起になっておられた)、宣教師(かつて寮監であったそうな)、果てはフレームアップ裁判闘争を闘う救援対策(救対)の面々まで入り乱れた暮らしがあって。

長屋の連中みたいに酒盛りして、海外渡航する人がいて、引っ越してくる人がいて…。
してみると、京都と塩谷って風土はまるで違う感じだけど、結構近しいのかもね。

そうそう、この映画、『ヒポクラテスたち』の匂いもするんですよね。
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