一生懸命竹を穂先を研いでるシーンは『七人の侍』でしたね。
役者さん皆の大仰な芝居は演出によるものなのでしょうが、結構グロテスクな描写とニヤニヤしながら見ることができました。
大仰といえばオープニング>>続きを読む
ドキュメンタリーにドラマパートが挿入されることは否定しませんが、あまりにベタで辛かった。→ なのでとても間延びして長く感じる。
もっともっとアントニオ猪木を「さがして」欲しかった。
北朝鮮のことも>>続きを読む
原題は『臍帯』ですね。「臍帯」というと私など「臍帯血」くらいしかイメージできないけど、要は臍の緒ということね。
主人公と母親は(とういかすべからく親と子は)臍の緒で繋がるわけで、その「繋がり」の解き>>続きを読む
しかし通天閣から十三まで、あのチャリでは、ちとしんどいでっせ。
ご覧になった方、多くはないと思うのですが梅村和史さん(鈴木卓爾さんのお弟子さんだと思います)の『静謐と夕暮』というそれはそれは素敵な映>>続きを読む
監督の藤澤勇夫さんは舞台挨拶の自己紹介で「最初、降旗組で健さんの映画の助監督なんかをやってまして」みたいなことをおっしゃておられたけれど、私にはやはり『バイバイ・ラブ』。女装の美少年ギーコが不良のウタ>>続きを読む
舞台になってる和歌山加太といえば、若い頃可愛がっていただいた欧州雑貨輸入会社の社長にクルーザーに乗せてもらって釣りに行ったことを思い出す。
結構頻繁にご一緒して(まあご自分はビールでグデングデンなんで>>続きを読む
非常に抑制の効いた筆致(映像表現なのでこうは言わないと思うけど私にはまさに「筆致」が相応しく見えた)で丁寧にパントマイムを浮かび上がらせる演出が85分というコンパクトな尺で過不足なく語られていて感銘を>>続きを読む
今回の今関さん映画はより一層師匠の大林宣彦テイストが強く。
ただ、登場する二人の青い絵は、どちらも美大の卒業制作としてはあまりにもお粗末で冴えませんでした。
高校の美術部が描いた「ミューズは溺れない』>>続きを読む
マジックミラー作戦のカラクリは少々緩めですが、そしてヤマザクラの音声中断はもっと緩かったですが、全体としてムードを楽しめたので良し、です。
中島歩さんは台詞や動きが多くなると、ご自分の身体(しんたい>>続きを読む
ふた昔ほど前の『生きない』(大河内奈々子さんが良かったわ)と被ってしまって見逃すところでしたが、映画監督の岸本景子さんに堤健介さんが脚本やってたり保坂直希さんがプロデューサーだったりなんだと教えていた>>続きを読む
勢いで満点にしましたが…。
流石にちょっと冗長に過ぎるかも。
前半部分の整理が雑な感じ。仲野大賀さんは別人かと。もう少し身体絞って演じても良かったかも。『消えた女』にどうしても必要な役者さんだったっ>>続きを読む
何よりも辛かったのは私には卑猥さが見えなかったこと。
同じ日に『愛にイナズマ』を見たのだけれど、どちらも映画を撮りたいのになかなか撮ることができない表現者の鬱屈を映像化したお話。
でも、2本にはその>>続きを読む
火曜はテアトルシネマグループサービスデイで会員は1200円です。スクリーンは音響が自慢の一番。
で、久しぶりの劇場独り占め貸切見物でした。
それは良いのだけれど(対極的には興行界として悲しい出来事だ>>続きを読む
『あいたくてあいたくてあいたくて』と違って平凡で利己的で幼さいっぱいの浜田学さん。ただ、優しすぎるところは一緒でそれがいまおか組?
この日は関西初日で佐々木心音さんがとっておきのピンクのドレスで舞台>>続きを読む
私のような高齢者はあれを「鼻歌」というのだが…。
だから「ハミングやめて(やめろ)」の台詞は最後までしっくりこなかったなあ。
全国的に全世代的に「ハミング」の意味はこれで合ってるんですね? じゃ私が>>続きを読む
ベンガルの吟遊詩人というか「風狂のうたびと」とも呼ばれるらしい「バウル」についてのドキュメンタリー。
というよりは阿部櫻子さんがヒンディ語を学びインドに留学する過程で、偶然同居することになった15歳の>>続きを読む
箱書きのみを役者さんと共有して、あとは彼らに自由に「台詞」を発語してもらう、っていう建て付けは前作の『ある職場』と同じ。寛容と不寛容については、作り手の意思表明に観客のそれを優先させようとする(つまり>>続きを読む
役者さんたちの演じる登場人物が皆、変さ値がとても高くて、心地よい100分を過ごせました。
そもそも大好きな(絵の上手な)河屋秀俊さんが出てるし。川瀬陽太さんは『ローリング』を別格にすると『やまぶき』>>続きを読む
平すと大体1日1本の映画見物、というのが十数年来の暮らしなんだけど、物販はほぼ素通り。「作り手の応援になりますよ、買ってください」というのはその通りなんだけど、なにぶん手元不如意で。
でもこの映画は>>続きを読む
辺見庸さんの原作を読んだのは映画化を知ってから。
最初に思ったのは「はて? これは絵になりにくいよなあ」ということ。
ポスターに宮沢りえさんが写ってて余計に「はて? りえさん、誰を演じるの?」って。>>続きを読む
主演のお二人と監督さんを含む6人の賑やかな舞台挨拶付き。会場のシアターセブンではスタッフ推しの映画ですが…。
ロマンポルノの懐かしさを思えばそれなりの出来栄えですが、ラストの『真夜中のカーボーイ』は>>続きを読む
主演の人は昔AKBだったそうな、知らんけど。藤吉久美子と本田博太郎のお二人がそこはかとないTVドラマテイストを醸しておられました。
『まなみ100%』がなければ10月一番のお気に入りになったかもしれない怪作。
主演の森山みつきさんといえば『REVOLUTION+1』ですが(サインをいただく時にそう言ったら「そこから来ますか!」と>>続きを読む
神戸芸術工科大の教員を引退するにあたっての石井岳龍さんの仕舞い興行的な。
一緒に作りを担う助手(助教って昔はこう言ってましたよね)や実習助手(学内の立場とかよくわかりませんが)はもちろんのこと、大量>>続きを読む
男女男女、四人の兄弟姉妹はそれぞれに喜怒哀楽一つずつ感情に欠落を持っていてそれぞれのエピソードを四人の監督がオムニバスで描くという、ちょっと企画倒れ、無理くりっぽいお話。
「喜び」が無い人を横浜聡子>>続きを読む
まなみさんのことを想い続けながらダラダラと生きる男の子のことを、皆さん「クズだ、クズだ」と仰いますし、確かに情けない奴ではありますね。
でも私はほんとに身体の芯から共感しながら柚くんを見ました。だっ>>続きを読む
TV番組の方はまるで存じ上げないのですがスタッフ、キャストともほぼ重なっているのですよね。
岡田将生さんは『一秒先』に続いて喜劇での伸びやかさがとても素敵でした。
でもそれ以上に感心したのは、喜劇>>続きを読む
ずっと見たかった藤原智子さんのドキュメンタリーをようやく。
「ルイズ」といえば私の中では松下竜一さんの『父に貰いし名は』。松下さんの肉声を堪能できたことも喜びでした。
藤原智子さんのレトロスペクティ>>続きを読む
大きな選挙看板を連ねていくところ『スリービルボード』を思い出しました。
それを汚された時の主人公の「発狂ぶり」は随分方向が違っていましたが。
将軍(さま)の狂気が、作り手がどこまで意識していたかは>>続きを読む
先日、『白鍵と黒鍵の間に』を見物して、「随分と壊れた映画だわ」(決して貶してません)と思ったところだったのに、もっとずっとぐしゃぐしゃな映画に遭遇。(同じく決して貶しておりませぬ)
塩田さんは、日活>>続きを読む
特に前半、いつもの今泉さん風味とは若干違ったムード。
①寡黙で不器用っぽい井浦新さんは『幸せの黄色い〜』テイスト。
②ことばのやりとり、深刻なんだけど結構な抜け感は『LOVE LIFE』風。(でもこ>>続きを読む
実習生(高校生)にコールセンター業務を「模擬」ではなく実戦でさせるというのは、企業側として提供品質担保の面からもちょっと私には考えられないし理解不能でした。
逆にこのティーンエイジャー・ソヒのコミュニ>>続きを読む
森さんらしくない、性愛描写は過剰且つ意味不明、果ては森さんは不本意ながら荒井さんに押し切られたので森さんの描きたかった映画はもっと違うものだ云々と「カッコ付き」も含めてではありますが、概ね好評をもって>>続きを読む
『VIDEOPHOBIA』色濃厚でありつつ『TOURISM』ともとても重なる宮崎さんらしい空気感。
「ミト」なのか「ミホ」なのか「ミホト(ケ)」なのか。
にしてもやっぱりシネコンが似合わない映画か>>続きを読む
恐ろしく「壊れた」映画。
その「壊れ」に確信犯的には寄与しているのは、キッチュ(敢えて松尾さんではなくこう呼ばせていただきたい怪演)とキダ・タローみたいな川瀬陽太さん(嗚呼、カツラ!)でございましょ>>続きを読む
『奈緒ちゃん』『えんとこ』で知る伊勢真一さんが切り取る田川律。
上映時に駆けつけてくださった大塚まさじさんのミニライブとともに。
余談だけど、その時大塚さんに教えていただいた(プロモーション用のポス>>続きを読む