70年代末に起こったこの出来事を21世紀の今映像でどう表現する(できる)のかしら? の興味で見物。案の定映画館テケツのお兄さんも「そもそもこの事件のことはうっすら知っているくらいで…」と言っておられた>>続きを読む
いろんな意味で007を想いながら見ました。
もう一つは「水」というか「海水」のことも想ったのですが。
まずは海水から。
舞台になるのは海の幸を得て暮らしを立てる小さな漁村です。
でも最近漁の成果がさ>>続きを読む
監督の山嵜晋平さん、80年生まれということで「若手」ですよね。
22年の『なん・なんだ』が印象的です。主演の烏丸某が、完成後にひたすら作品を貶してて。「いや、作品以前にあんた自身だろ、貶められるべきは>>続きを読む
三島由紀夫、島尾敏雄を思い出しながら刮目してスクリーンに見入っておりました 大満足です
主人公(河合優実さん)は最初から最後まで一貫して「壊れて」います
共感するしない、距離を置いてしまういやそん>>続きを読む
同じチープさでも『眉村ちあきのすべて(仮)』は安っぽさに笑いの余裕があって好きな映画でした。なので今回も見物に、と。
でもどうなんでしょう。
70分ほどのコンパクトさなのに間伸び感があって退屈さを感>>続きを読む
最初のうちは見ながら想田和弘さんの観察映画を連想する人多いかも。(地元の高校のマーチングバンド描写辺り特にね)
でも、後になってその高校の生徒たちが車座になって「きのこ雲」を語るシーンはちょっとわざ>>続きを読む
セルフドキュメンタリーということだけど、映し出す「自身」へのアプローチ、把握の仕方が少し薄いんじゃないかしら、と。
「自分と同じ状態の人っていないの?」は語り始めの動機としてはとてもスムースなんだけ>>続きを読む
北村皆雄さんの特集上映があって、満たされた時を過ごすことができました。
ある局面ではずかずかと被写体の長心根に土足で踏み込むことを否としないドキュメンタリストが、一方で被写体の存在(アウラって言って>>続きを読む
主人公の(不適切表現だと自覚しながら使いますが)牛乳瓶の底眼鏡(ってそもそも死語なのかも)がチャーミングで!
内気な引っ込み思案と思ったら、ちゃんと(というか必死で)自己主張するし、それがまたチャー>>続きを読む
私は(個人的感想です)安井かずみさん以前の加藤和彦さんが好きなので、途中からちょっと冷めました(というか飽きました)
個人的には京都のお嬢様・福井ミカ様がクリス・トーマスとどうなってこうなってみたいな>>続きを読む
まあ、タイトルが完全なネタバレになっておりますので。
そもそもあの時代、囲碁(賭け碁)が町衆の間でそこまでポピュラーだったのかどうかはよくわかりませんが、なんとなく早撃ち自慢の西部劇風味で楽しめます>>続きを読む
見始めて、あれ? って。
冒頭、男女が向き合って座って情交に及ぶシーンから黄色の117クーペが徘徊する映画への流れ。
それって『ドライブ・マイ・カー』じゃないですか!
えっ? 「あれは赤のSAABじ>>続きを読む
この間、ちょっときっかけがあって高野文子さんの『黄色い本』を読み返していたく感動して
漫画は「間」(ま)だなあとつくづく
この映画は山下敦弘さんが実写演出したものを久野遥子さんがアニメーションで再>>続きを読む
お約束のビーサンで東京からお越しになったいまおかしんじさん
映画もトークも今回もやたらおもしろかった
大林さん大好き❤ の階段落ちから男女の入れ替わりシーン(どこを見回しても空き缶なんか落ちてない>>続きを読む
飯岡幸子さん、井戸沼紀美さんの企画上映「日々をつなぐ」の一本。
三宅唱さんの『無言日記』とか繋がるかなあ、と。
大原舞さん下山林太郎さんのお二人が自転車で町を巡ります。それを跡付けるように黄永昌さ>>続きを読む
やっぱりシネコンの音響で見ると(というか聴くと)ゾクゾクする。
私が最初に買ったレゲエアルバムは『EXODUS』で(確かになんや、このデザインは? とは思いました)そこから順繰りに遡って聴きました。>>続きを読む
皆さん絶賛ですし暮れのベストテンでもSNSを賑わすことは間違い無いでしょうね。
私はそれほど楽しめませんでした。見ながら思ったのは小路紘史さんの『辰巳』との類似点(ベクトルは逆なんですが似てるなあと>>続きを読む
前章に比べると格段にまとまりがよく(良いのか悪いのか、私には「とても良」でした)ワクワクしながら見ました。
実は引きこもりのお兄さんの素敵なヒーローぶりにも参ったり。
首都東京を覆う巨大な不安は疫>>続きを読む
目まぐるしくて原作を知らない身には付いていくのが大変ですが、SFガールズムービーとしてとても素敵でした。
ヒロインに魅力を感じることができませんでした。今泉さんの相変わらずぶりを期待して見に行きましたが、少しトーンダウン?
監督のお二人は実際にふたご当事者なのですね
お話は中学生の少女のことなんだけど、私は小学5年生くらいの話として見ました。
とても良いストーリーかな、と
脚本は巧みなところ(二人のダンスシーンや初潮>>続きを読む
震災から13年を経てなお多発を続けるメンタルトラブル(PTSD)
そのケアに必死に真摯に取り組むドクターや看護師、そしてトラブルに必死で向き合う当事者たちに誠実に密着したドキュメンタリー
ケア側のお>>続きを読む
『バーナデット』『ファーストカウ』『さよならほやマン』そして『ルート29』
ロングライドの配給映画は好きなのが(好きになりそうな森井勇佑さんのも含めて)多いんです。
おまけに『ほやマン』は同じくwe>>続きを読む
素晴らしい出来栄えでした。
忘れないうちに言っておきたいのは上映館の大阪十三「第七藝術劇場」で、関連企画として小田香さんの『GAMA』が上映されるってこと。(7月29日、30日)
こういう番組の組>>続きを読む
いつも通っている十三の映画館で何度も予告編を拝見していたので、「是非!」と思って見に行ったのですが、このポスターだけだとどうでしょうか?
というくらいポスターが伝える印象とドキュメンタリーの中身に乖離>>続きを読む
主演の小松菜奈さん、よく知らない俳優さんでしたがスコセッシの映画にも出てはるんですね。今回の印象だとお芝居の上手な方ではないような。
松田龍平、石橋静河、大竹しのぶ、そして田中泯などなど、素敵な役者>>続きを読む
相変わらずの得体の知れない不穏さ、二ノ宮隆太郎さん。
でも今回は随分とパワーが落ちてしまっていたような。『枝葉のこと』にしろ『お嬢ちゃん』にしろ二ノ宮さんは、淡々とした怒り、みたいな方が描き方が素敵>>続きを読む
民映研の映画は機会を見つけてなるべく見に行くようにしている。
今回は名にし負う84年の名作の修復版上映。
例えば東出さんのドキュメンタリー『WILL』や濱口さんの『悪は存在しない』に没入する前に是非>>続きを読む
少しだけだけどクラファンにも参加していて、だからこの日はリターンのチケットで拝見。
代島さんは『三里塚のイカロス』で簡素な部屋の床にヘルメットを並べて訥々と語る第四インターの「残党」のインタビューに>>続きを読む
今回の回顧上映で、未見だった2本『まひるのほし』と『エドワード・サイードOUT OF PLACE』を見ることができたのは、ある意味今年一番の幸せだったのかも。
実はこの翌日に偶然伊伊勢朋矢さんの『日>>続きを読む
『ゲバルトの杜』と『悪は存在しない』の間にそもそもは別の映画の予定を入れていたのですが、ポスタービジュアルに絆されてふらふらっと。
だから長之助、真一と続く伊勢家3代目の作だということも、アールブリ>>続きを読む
サイードの伝記じゃない。
サイードを狂言回しとした佐藤さんの自分語り、世界観語り。
ひたすら圧倒された。
『SELF AND OTHERS』とも共通する佐藤さんの優しい厳しさに痺れました。
南青山の台湾家庭料理のお店のオーナー斉風瑞(ふーみん)さんを追いかけたドキュメンタリー。
冒頭、その調理シーンと併せて登場する料理たちがどれも堪らなく美味しそう。
なのだけど、その美味しそうな見栄え>>続きを読む
実は森田想さんと伊東蒼さんを混同してました、映画見るまで。「ああ、ピンポンの女の子の映画やな」と思って見始めたら違ってた。予告編の時は気が付かなかったなあ(笑)
もう一つ、コロナエクシブとカリーナE>>続きを読む
大衆演劇の座長の息子が興行の小屋を変わるたびに1ヶ月ごとに転校を繰り返し…
そんな中学生のハートォーミングストーリー。
大衆演劇というと一番身近なのは松山時代のシネマルナティックとマツゲキ。映画がは>>続きを読む
熊谷博子さんはご自身が信頼すると仰るドクターに紹介されて宮崎かづゑさんに出逢いかづゑさんの虜になり8年間カメラを回したと。
私がかづゑさんを知ったのは二年前に若松英輔さんの文章(『言葉を植えた人』)>>続きを読む