JunichiOoyaさんの映画レビュー・感想・評価

JunichiOoya

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映画(785)
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アダムズ・アップル(2005年製作の映画)

5.0

事情はそれぞれにあるのでしょうが…。

その1 2005年のデンマーク映画が何故この時期公開?
(関西では特にこの時期ということで)なんで忙しないこの時期にどさくさ紛れみたいに公開するの?
その2
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痴人の愛(1967年製作の映画)

3.0

森達也のオウム映画を見に十三に行くつもりだったのだけれど、寒いんで意気消沈。

で、おうちで安田道代と小沢昭一と田村正和と倉石功と内田朝雄の増村保造大映映画を見物。67年の映画なので大映末期ね。今見る
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祈り(1967年製作の映画)

5.0

ちょうどアミン・マアルーフの98年のエッセイ『アイデンティティが人を殺す』(今年ちくま学芸文庫で邦訳)を読んでてタイミングの妙にびっくり。

ボリシェヴィキの目指した「あるべき社会」ってなんだったんだ
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希望の樹(1976年製作の映画)

5.0

冒頭、思わせぶりな馬の死、登場人物たちの顔見せから、ある意味型にはまったナイーブ過ぎるほどの演出が最後まで徹底している。

でもそれがとても気持ちいい。
村長気取りの爺さんが「鉄のカーテン」ならぬ「木
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デイアンドナイト(2019年製作の映画)

4.0

藤井道人さんの映画は『青の帰り道』『新聞記者』に続いて三本目。
それぞれに切り口が違ってるけど、どれもサービス満点のエンターテインメントに仕上がってて達者だなあと思う。器用貧乏にならずにどんどん撮って
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聖なる泉の少女(2017年製作の映画)

4.0

オープニングと終盤、澄んだ水が白濁していく様が繰り返される。入浴剤の「登別の湯」みたいに。
そして「聖なる泉」の危機とダム(?)工事の槌音。
なので、まあストーリーは単純。ヒロインの解放よりもまず彼女
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第三夫人と髪飾り(2018年製作の映画)

2.0

レビューでは皆さんハイスコアで申し訳ないのですが、私はその良さを理解できず。
監督さんの名前Ashだそうで、即ashtrayを連想してしまったところが運の尽きかもしれません。

お話は特に新奇なもので
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深呼吸の必要(2004年製作の映画)

2.0

「お客様の中にお医者さまはおられませんか?!」やないんやから…。あまりにつまらない脚本(原作のせい?)に失笑。

かてて加えてヒロインの眉毛の形がずうっと気になってダメでした。大阪人ならずとも琉球にヤ
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象は静かに座っている(2018年製作の映画)

3.0

エンドロールに遺影が登場する亡くなられた監督さん、その好男子ぶりがとても意外で映画の印象が随分変わってしまった。

長回しとクローズアップ多用は役者さんたちに媚びずに、きっちり芝居をさせることに充分役
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牝猫たちの夜(1972年製作の映画)

4.0

見る機会がなくて今回初めて。
デビューの72年、田中登はいきなり5本撮っててこれは2本目。中川梨絵の『花弁のしずく』が最初だと思うけど、あと3本は田中真理かな。で、この映画だけ未見。いやあ映像も音声も
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解放区(2014年製作の映画)

2.0

東京からのWILLERバスが梅田スカイビル(勤め先5分の馴染みの場所)に着いて、そこから新今宮までの移動シーンはちょっと高揚した。
あいりん総合センターのシャッターが開くところも。
ただ、そこまでかな
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わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)

3.0

実はこの映画の予告編と『メランコリック』が私の脳内で融合してたことがあって、銭湯殺人事件の最終的な証拠隠滅は「解体撤去」で完結するはずなのに? と映画見ながら疑問を持ったことがありました。現役の銭湯で>>続きを読む

i-新聞記者ドキュメント-(2019年製作の映画)

2.0

今回の森達也さんは「泣き」が入っているように見えました。
事象を突き放してカメラに収め(自身の声とともに)音を撮るという森さんの方法論にはある種の「悪意」と「冷たさ」が必須だけれど、現役社会部記者とい
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ももいろそらを(2012年製作の映画)

4.0

こちらも『ぼんとリンちゃん』ともどもTwitterで「背骨」さんに教えられて。

「ももいろ」の素(山ほどの果実=2万円分)の鮮やかな色がビビビと見えてくるモノクロ映画。
長回しで役者達に執拗に話させ
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ぼんとリンちゃん(2014年製作の映画)

4.0

SNSでフォローしてる方が薦めておられて見た『殺さない彼と死なない彼女』がとても素敵な出来栄えだったので、その方が合わせて教えてくれた小林啓一さんの映画二本を配信で。(背骨さん、感謝しております)>>続きを読む

アイリッシュマン(2019年製作の映画)

4.0

全く予備知識無しで見物。アイルランド系とイタリア系のギャング抗争映画だと思ってたから「なんでIrishmenじゃないんだろう?」ぐらい。

そしたらなんとジミー・フォッファの話だった。それで懐かしく思
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殺さない彼と死なない彼女(2019年製作の映画)

4.0

脚本に所々飛躍(破綻とも言う)があってリズムに乗り切れない部分はあるのだけれど、逆光、長回しのカメラがとても良い。

誰しもが「そう、こういうのあるわ」と頷いてしまうエピソードの連続は(読んでないけど
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典座 -TENZO-(2019年製作の映画)

5.0

空族の新作は、「全国曹洞宗青年会」がスポンサーとなり、「カンヌ」にも出品され、上映時間1時間ほどという、ことごとく彼ら空族らしくない(?)作品。

少しは予習を、と思って青山駿董の『泥があるから、花は
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虚空門 GATE(2019年製作の映画)

1.0

大阪(というかこの小屋で)では今日から森達也さんの新作(望月さんの映画)が封切だし、森さん絡みで『FAKE』っぽい映画なんじゃあないかしら? と一縷の希望を胸に見物したのだけれど…

酷い映画でした。
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ひとよ(2019年製作の映画)

4.0

『ビジランテ』や『ハード・コア』(佐藤健!)と繋がる子どもたちの物語、なんだけれど今回は母親がコテコテの大芝居を披露するところが二作とは大きく異なる。不死身のかあちゃん物語というところ。

最近多作の
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マチネの終わりに(2019年製作の映画)

4.0

おそらくは主演の役者さん目当てかと思うけど、妙齢の女性一人客もまあ目立つウイークディ夜の回で見物。かくいう当方は初老男性一人客で、そういう客もチラホラ。

どなたかも呟いていたけど、雨降りシーンではア
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CLIMAX クライマックス(2018年製作の映画)

1.0

エンドロールから始まる映画。その時にはまだ「あれっ? ひょっとしておもしろいかも…」と若干の期待。

でも、そこからはひたすら奈落の底へのつまらなさの波状攻撃。とりわけ中だるみした中盤の退屈さは特筆も
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楽園(2019年製作の映画)

4.0

片岡礼子と石橋静河が大好きな私としては佐藤浩一が羨ましい限り。まあ、どちらも添い遂げられずやれやれ、という感じではあるのだけれど。

2時間強の尺がうまく生かされた脚本でズンズン見ることができた。カメ
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アジアの純真(2009年製作の映画)

2.0

英恵ちゃんに逢いに。
2004年の『誰も知らない』は見てるけど、2009年のこちらは未見だったので。

2008年の『連赤』2010年の『キャタピラー』に挟まれた年の若松孝二も変な芝居で登場。
て言う
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ちはやふる 下の句(2016年製作の映画)

2.0

前日に続き今度は『下の句』を。

これは松岡茉優に尽きます。どう見ても複数留年のスケバンにしか見えん。あのセーラー服は×でしょう。彼女が操る無国籍風の「方言」にも笑止の極み。仮にも近江神宮を舞台の一つ
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アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

3.0

前作の『愛がなんだ』ほどの興行にはならず、上映回数が減っていって見逃しかけてた映画に、「ひょんなきっかけで出逢う」ことができました。

岸井ゆきのと成田凌の会話があざといくらいにリアルだったのに比べて
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ちはやふる 上の句(2016年製作の映画)

3.0

数年前にヒットした青春映画を、無料ということで配信で。

かるた取りを競技(スポーツ?)として整備するのはおもしろいけど、畳をバンバンたたいて札を弾くの、畳を上げて総出で埃をたたき出した、かつての大掃
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書くが、まま(2018年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

大阪シアターセブン「MOOSIC LAB 2018」アンコール特集日替わり上映にて。『左様なら』の公開に関連しての企画。実は『月極オトコトモダチ』しか見てなかったので、他のもこの機会にと思って。

1
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お嬢ちゃん(2018年製作の映画)

3.0

『枝葉のこと』の裏返し映画。
そうか、主人公についての二ノ宮さんのイメージはこういう感じだったんだ、と。『枝葉』で二ノ宮さん自身が演じた「彼」の不機嫌さ、不穏さは多分に彼の見た目、外見、容姿にかかわる
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ニッポニアニッポン フクシマ狂詩曲(2019年製作の映画)

5.0

これから年末までは『お嬢ちゃん』『アジアの純真』『解放区』『典座』とまだまだ期待作がずらりとひかえている。春には『岬の兄妹』『王国(あるいはその家について)』なんかもあって、今年も私には大豊作の一年だ>>続きを読む

左様なら(2018年製作の映画)

3.0

関西初日、舞台挨拶付きで拝見。
役者さんたちは皆熱心な芝居で楽しめましたが、とりわけオーディション組の人たちのリアリティは、ひょっとするとメインキャストたちを上回る出来栄えだったかも。
なので、もっと
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ガリーボーイ(2018年製作の映画)

5.0

インド映画としてはそれほどでもないけど、それでも迫力の154分という長尺。そしてもちろんインド映画らしく、特にそれだけの尺を必要とする内容というわけでもない。
でも良いの。とてもとてもとても楽しめるの
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ブルーアワーにぶっ飛ばす(2019年製作の映画)

4.0

三十路女の自己同一性回復(過程)映画。予告編見たときにはもっと「ぶっとばす」映画だと思ってたけど随分とコンサバな仕上りでした。

とは言え、夏帆は相方が池田貴史から渡辺大知に代わっても選択の趣味は一貫
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キリクと魔女(1998年製作の映画)

4.0

今週末『ディリリとパリの時間旅行』ようやく見物できそうなので、久しぶりに(多分10年以上)ミッシェル・オスロアニメを。

魔女が意地悪であるという「不動の真理」に、なぜ意地悪なの? というこれまた「不
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海街diary(2015年製作の映画)

3.0

今週は『ブルーアワーにぶっ飛ばす』を見物するので、予習がてら鎌倉版『細雪』もとい『海街〜』を。

肝心の夏帆さんは「70年代にはこんな子よくいたよなあ、an・an持って」風でなるほど、と。我が青春の「
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暁闇(2018年製作の映画)

3.0

まず、彼女、彼たちが15歳に見えない。彼らがつい数ヶ月前まで中坊だった高校一年の夏の話なのに、あまりに老けてて、大学生はおろか、シーンによっては20代にも見えない。それは顔形とか骨格によるものではなく>>続きを読む

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