JunichiOoyaさんの映画レビュー・感想・評価

JunichiOoya

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ある男(2022年製作の映画)

3.0

見ながら、まるで小説を読んでる気分がして(つまり映画的なおもしろさはそれほどでも…)「さて、原作はどんな塩梅?」と思って買って帰った。

360ページほどのボリュームの原作だけど、あまりに読みやすくて
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土を喰らう十二ヵ月(2022年製作の映画)

3.0

胡麻豆腐、圧巻でございました。
お料理はどれもこれもほんと美味しそうなのだけど、血圧に問題を抱える私には、あの塩の量はちょっと無理かも。

優しく温かに喪失を静謐に昇華していく勉さんは素敵でしたが、や
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あちらにいる鬼(2022年製作の映画)

3.0

どうしたって『全身小説家』を想いながら見ますよね。どこか二本立てで上映してくださる映画館はないのかしら、と思うほど。

ちょっと嫌だなあ、と思ったのは要所要所にモノクロームで挿入される映像たち。60年
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こころの通訳者たち~what a wonderful world~(2021年製作の映画)

5.0

「舞台手話通訳者」が加わり台詞を可視化する事で、「聴こえない人」が演技と台詞を合わせて演劇を「見る」。
その劇場には「聴こえる人」もいて演者、舞台手話通訳者、観客が同一の演劇を同時に共有する。

一方
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桜色の風が咲く(2022年製作の映画)

2.0

何人かのお友だちが評価しておられて。9時半からの上映でしたがたくさんお客さん来てました。

個人的には「指点字」が生まれる経緯を、もっと詳しく見たかったかな。主人公が大学で何を学んでどう教授職を得てい
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SELF AND OTHERS(2000年製作の映画)

5.0

「現代アートハウス入門 ドキュメンタリーの誘惑」企画での一本

この映画を推薦しておられたのは甫木元空さんと草野なつかさん。佐藤真さんの映画は他に小森はるかさん、深田晃司さんも勧めておられた。

私は
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書かれた顔(1995年製作の映画)

3.0

「現代アートハウス入門 ドキュメンタリーの誘惑」企画の一本。

玉三郎の舞台の所作を見ながらずうっと『ヘカテ』を思い出しておりました。

あと、大野一雄が圧倒的だったことに比べて長澤俊矢と宍戸開が安っ
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物語る私たち(2012年製作の映画)

4.0

「現代アートハウス入門 ドキュメンタリーの誘惑」特集上映の一本。

カナダ映画で、字幕が寺尾次郎さんだったのでフランス語の話かと思ったら、オンタリオ州トロントとケベック州モントリオールを行ったり来たり
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ルイジアナ物語(1948年製作の映画)

3.0

1948年ロバート・フラハティの「劇映画」。
「現代アートハウス入門 ドキュメンタリーの誘惑」で見物。

ルイジアナの湿地に油田掘削の櫓艀がやってきて、気の良い作業員たちとケイジャン少年の間に柔らかな
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背 吉増剛造×空間現代(2021年製作の映画)

5.0

2020年1月17、18日の京都左京区鹿ヶ谷 ライブハウス「外」でのパフォーマンスを七里さんが映し取った作品。

「外」は空間現代の根城。そこに乗り込んだ80歳の吉増さんの「絶叫」が空間現代のお三方の
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のんきな姉さん(2002年製作の映画)

5.0

七里さんの新作『背 吉増剛造×空間現代』で吉増さんの絶叫を聞こうと思って出かけて併せて見物。

七里さんのお話では大阪公開時は千里セルシーシアターだけの上映で寂しかったとのこと。今回初めて知って千里の
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千夜、一夜(2022年製作の映画)

5.0

突然姿を消した夫を30年待ち続ける田中裕子さんの、「狂気」と「確信」を淡々と描く佐渡の物語。
拉致絡みで「半島」との距離云々というよりも、「あのシーン」で集まった人たちが佐渡おけさを歌う、そこに佐渡を
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バビ・ヤール(2021年製作の映画)

3.0

アーカイブをいろいろ見ることができて良かったです。
関連した本を何冊か読みたくなりましたので追々。

グリーンバレット(2022年製作の映画)

2.0

『ベイビーワルキューレ』の破天荒は好きなのですが、国岡さんシリーズのチープ具合はちょっと…。

一応キャラクター分けされた、アマチュアっぽい若い女性6人(漫画雑誌のコンテスト入賞者達)は皆さん見事に個
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オレの記念日(2021年製作の映画)

2.0

国民救援会についての踏み込んだアナウンスが無かったのは何故かしら? そして杉本卓男さんの『冤罪放浪記』にも触れられず。

法や国家のシステムについて語るのではなく、ステージ4の癌になってしまった歌の上
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ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン(1975年製作の映画)

5.0

長尺で淡々と描かれるディルフィーヌ・セイリグがひたすら家事をこなし続けるさまに目を奪われる。

そして最初の「訪問」から、「ああ、このラストしかないわい…」とことばを失ってしまう結末まで。

映画ファ
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裸足で鳴らしてみせろ(2021年製作の映画)

2.0

ポスターが綺麗で予告編も思わせぶりで、とかなんとかよりも本音をいうと、風吹ジュンさんを見物に行ったのね。(70年代の我がミューズのお一人)

主人公の男性二人が距離を縮めながらお互いの上着を交換して街
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音の行方(2022年製作の映画)

4.0

2005年の成立からずっと関わっておられる大友良英さんはじめプロの音楽家たちと知的障害や重い自閉の人たちとのセッションを積み重ねたドキュメンタリー。

緩く楽しいドラマ『旧グッゲンハイム邸 裏長屋』に
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裸のムラ(2022年製作の映画)

4.0

馳さんのリングパフォーマンス、誇張じゃ無く今年一番笑わせていただきました。最近は「私語」と称して映画館でスクリーンにツッコんだり、呵呵大笑したりするのは憚られるようなんですが。

良いじゃないですか、
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甲州街道から愛を込めて(2022年製作の映画)

5.0

疫病蔓延で手にした助成金が幸して「ロードムービー」を撮ることができたって、半ば真面目な顔でいまおかさんが仰ってた。
どんなことでも活用できる、そんな生きる力満載感がピンクの人たちに惹かれるところじゃな
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

5.0

二人の女の子、よく似ているなあ、と思ったら…。

時を超える邂逅。大林映画のような。
決して目新しい展開ではないのだけれど語り口と役者の存在感で「世界」に浸りきることのできる幸せ。

愛してる!(2022年製作の映画)

3.0

白石さんの映画作りは、こわい系でなくてもとてもおもしろいというのは、よおくわかりました。

それにしても主役の女性の、あまりといえばあまりな魅力のなさに度肝抜かれました。
とにかくお芝居が下手くそ。
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ドライビング・バニー(2021年製作の映画)

4.0

白状すると全然知らない映画で。
この日は21時から「田辺弁慶映画祭」セレクト上映で、ますだあやこ・板野侑衣子を見るまでの「つなぎ」に見た次第。
でも、こっちが断然おもしろかった。

テイストとしては『
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煙とウララ(2022年製作の映画)

1.0

「弁セレ」セレクション上映で。

習作、までにも至っていない、大学の講義課題といったところ。

10分の短編を仕上げる前に、まず120分の映画で語ってみることから、という順番の方が良くないですか?

魚の目(2021年製作の映画)

2.0

今年の「弁セレ」(シネリーブル梅田)は2日しか伺えなくて。

この日は同志社女子大の二人による中編と短編を見物。

前日の『ミューズは溺れない』に続く高校生の日常譚だったんだけど、こちらはどうも薄いな
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ミューズは溺れない(2021年製作の映画)

5.0

監督さんは広島の方で関大、立教を経て大九明子さんに助監督てついて映画を学んできた方だそうです。

シネリーブル梅田での「田辺弁慶映画祭」セレクト上映で楽しみにしていた一本。

主演の役者さん3人は、そ
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まだ見ぬあなたに(2019年製作の映画)

1.0

『ほどけそうな、息』(44分)の付け合わせみたいな感じで29分のこちらが併映でプログラムされてて。

高校生の妊娠、それを周囲(学校、相手一家)がこぞって「堕ろせ堕ろせ」(いやもう七ヶ月なんですって)
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ほどけそうな、息(2022年製作の映画)

1.0

いやいやいやいや…
児童相談所の「光と影」って何ですか?

①「血圧とりますよう」って騙くらかして、虐待母親から乳児を拉致、隔離の「連携プレー」をお見せくださる。
何が良かったのかわかりませんが、後日
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雪道(2015年製作の映画)

1.0

素材が、テーマが、という以前にあまりに薄っぺらな作りで悲しくなりました。TVドラマだからなのでしょうか…。

彼女たちがあの「牢獄」で何をどんな風に食べていたのか、食べさせられていたのか。
石持て叩き
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重力の光 : 祈りの記録篇(2022年製作の映画)

2.0

石原海さんは東京芸大の卒業制作で『忘却の先駆者』を撮った方。オリンピックを忘れないように国民に記憶を無くさない薬を国家が配るのだけれど、アルツハイマーの母にはその薬が効かず、権力に追われることになると>>続きを読む

オルガの翼(2021年製作の映画)

2.0

2014年のヤヌコーヴィチ大統領(当時→後にロシアに亡命)と警察組織ベルクト(ヤヌコーヴィチ政権崩壊後解体)による2014年のウクライナ騒乱が背景。

首都キエフ(当時)の混乱を避けるべく父親の祖国ス
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

2.0

百円女、伊藤さん(これはなぜか原作も読んでる)、ふがいない、ロマンス、ロマンスドール、浜の朝日等々、タナダユキさんはそれなりに見てて、その度に「もういいな」と思ってて、でも見てるんで実は嫌いじゃないの>>続きを読む

サハラのカフェのマリカ(2019年製作の映画)

5.0

「ここは地獄の一丁目」ならぬ「砂漠の143番地」。

アルジェリアの国道沿い(もちろん、なんにもない砂漠の真ん中)で茶とオムレツを供する(巨乳の)婆さんの店の毎日を淡々としかし仕込みたっぷりに描く「ド
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距ててて(2021年製作の映画)

4.0

きっちりしてる風でまるで経済力のないAとひたすらいい加減で自堕落風なのに金に対してはやたら律儀なBという二人の女性がシェアする一軒家での、リアリティまるで無しなのに違和感もまるで無い毎日の平凡を描く素>>続きを読む

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