この手の話しは仕返しとはいえ犯罪なので、それを許せるような主人公の背景や勢いが必要ですが、冒頭を観る限りではスペイン政府に話を通しておらず言わば盗掘のようですし、じいさんもそれを分かっていて当局を警戒しながら探索してたから確信犯ですし手。
なのでお宝を奪われたって主張してもねぇ…。名うてのトレジャーハンターなら、その辺は話を付けてやるのが当たり前じゃないのと思ってしまい、情熱だなんだ言っても主人公側に気持ちが傾かなかったです…。
結局、それが最後まで邪魔して痛快さも全く感じられず楽しめなかった…。
天才青年を仲間に引き入れ話が進むけれど、そんなに天才青年設定が活きているとは思えず…。劇中でも描写があるが「オーシャンズ１１」を意識している印象。ただ…本家に比べて鮮やかな感じはしないし…キャラの個性がイマイチで勢いも足りないですね…。
しかし、サッカーのワールドカップの決勝の熱狂の最中に事を行うというのがミソであり面白いところ。
サッカーが大好きなスペインというお国柄が更に設定を盛り上げていると思います。
ファムケ・ヤンセンさんがエージェント役で主人公たちと敵対。こういう冷たい女性を演じさせるとやっぱり似合いますね。
あまりテンションが上がらず普通に感じてしまいましたが、評価が高い通りで血の匂いは薄く広い年代で楽しめる作品と思います。
