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偶然と想像のenzのレビュー・感想・評価

偶然と想像(2021年製作の映画)
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人生で1番の人前で話せないエピソードトークの1つの映像化、ありがとう。新入社員研修で先輩に言われた、とにかく若手は面白いセックスをして報告することが大切、という言葉を思い出す。どんな会社だ。でも濱口竜介のやっていることはそれと根は同じな気がする。話せない内容をのぞき見するときの興奮と後ろめたさへの意識。メイコが全てぶちまける世界線なら、「ツー」は何年後かに持ちネタにするでしょう。それなら映像である必要はなく、僕はのぞき見する必要がない。いつか「ツー」に偶然会って聞けばいいのだから。
ハッピーアワーを見たとき、物語の為に不幸を利用している露悪さに嘔吐しちゃった(観たあと全力飲酒したからか)けど、30分尺なら「おもしろ」として消化できた。胃にやさしいね。
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