偶然と想像の作品情報・感想・評価

「偶然と想像」に投稿された感想・評価

Sakurita

Sakuritaの感想・評価

4.5
”偶然”と”必然”の境目、”想像”と”実際”の境目を考えさせられる物語群だった。だが、どの物語にも、偶然と想像の素晴らしさが必ず含まれていた。
最終的な登場人物の感情がポジティブ・ネガティブどちらにせよ、その起こった事柄自体に価値があり、奥深く、この映画はそんな奇跡のような事象をたくさんの人と共有してくれている。
映画ということ自体が”実際”ではなく、本当に起こったことなのか不明で、それをあたかも示すようにある重要なシーンでは舞台のような役者の言い回しで物語が展開され、この映画こそが”想像”なのだと強調している。

濱口監督は、舞台芸術のシステムをうまく利用し、映画の”メタ”という部分を忘れさせない映画を毎回造っている。
無味

無味の感想・評価

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燃えよインディーズ シネマスコーレ ここにあり

↑上映が終わってそそくさと退館して冷たい風がびゅっと吹いてなんとなく夜空を見上げたときに目に入った気高く光る看板のすばらしさに全部持ってかれた
Surface

Surfaceの感想・評価

4.5
映画のシーンが日常の中でも頭のなかで再生されることあるけど、この映画の夜の高速道路が時折ふっと頭に浮かぶ
mio

mioの感想・評価

3.6
鑑賞後、不思議な気持ちに包まれるオムニバス形式の3作品。
棒読みだけど、抑揚の平坦さが逆に会話を聴かせるから不思議。
登場人物たちの行動に共感できない部分も多いのに、ストーリーが染み込んできて、そのシーンでの気持ちを考えさせられるから不思議。
話の展開が大きくある訳じゃないのに、映画館で鑑賞した方が良いだろうな、と思わせる作品だから不思議。
ぬし

ぬしの感想・評価

3.6
絶賛の声しかなく、とてつもなくハードル上がってしまった。

ドライブマイカーより好き。
静かな会話から少しずつ日常に変化が起きていく、
滝口監督ならではの魅力が詰まっていました。

古川琴音と中島歩がどちらも印象的。

個人的には3つ目の物語が心がじんわりとして好きです。
劇場が笑いに包まれる幸せな映画体験。
あまりの居づらさに目を離せなくなる。

続編…というか、残りのエピソードも作品化して、完全版を是非とも公開してほしい。
moerus

moerusの感想・評価

4.5
3つの短編からなる作品。どの短編も表面張力ぎりぎりまで注がれ、終盤にすこし溢れる感じがすばらしい。
超絶妙な言葉とそのやりとりに、そのユーモアに、まず心が動かされるが、カメラワークも実に愉しい。突然のクローズアップや、エスカレーターのシーン!映画が映像である意味!
映画的な、あまりに映画的な!ってどこかで聞いた言葉が浮かぶ。

ちょっとしたズレや勘違いとか、そういうどこかつまづき的なことにフォーカスし、そこからおかしみ、もどかしさ、発見へと昇華していく手つきはとても甘美だ。
人と人の関係はちょっとしたことで簡単に変容するといっているようだった。「絆」や「奇跡」に見向きしない潔さ。
それはとても愉快であり、痛快であり、感動的だ。そして奇跡的でさえある。
GATS

GATSの感想・評価

4.0
この人の映画、根っこから優しい(泣)

『ドライブ・マイ・カー』が初めての濱口竜介作品、今作が2作品目なのだけれどテーマが似ている、と言って良い。世界を俯瞰した、不器用な人間のコミュニケーション。
社会で上手くやっていけない僕にとっては、馬鹿らしい小説、演劇地味た棒読みがよく心に刺さる。

むしろダラダラ話されるからこそ、言葉の意味にズタズタ引っかかる。ユーモアがあるからこそ、改めて、ゆっくり拾っていける。


1話目、もっと勢いよく撮ったらゴダールみたいになっちゃうんじゃないか的なエキサイトメント、これはロマンチック。確かにエロい。
急にやるズームインとか映画の楽しさそのもの。
3話目にも通ずる、あのときこうしたら、あのときこうだったらの『想像』それ自体。
幼少時代には誰にでもなれたはずの僕たちが、いつの間にか社会によって誰かになってしまった、ならざるを得なかったことの虚無感、というと話を盛り上げすぎだけど、別れや出会いにおける選択肢、そしてそれを司る他者とのコミュニケーションの引き出し合いが面白い。

2話目、PTSDか劣等感丸出しの、誰かにすがることによってでしか誰かになることができなかった人間の偶発的な出会い、数奇な経験だからこそ愛おしい。愛しかない。
こんなユニバーサルな人間の問題を、軽いユーモアセンスで描く監督の挑戦に救われた。
3話中では最も好み。

3話目、題材としてはキアロスタミの『トスカーナの贋作』的なアプローチ。
人間が如何にパフォーマティブな動物か、ということへの問い、回答、またはその間とその隠喩。
言葉は余りにも暴力的(ファシスト的)だから、分かり易すぎる会話には(映画では特に)要注目なんだけれど、この出合ったばかりの人間たちから何が引き出せるか。深く掴みあった手と、柔らかい、優しく運動する指が言葉よりも大袈裟に隠喩する。
ネットなんて、本当にこの『想像』のようになくなっちゃえばいいのに。
システムが、共同体を凌駕してしまわないうちに。不器用で、ぎこちない奴らが、社会から見えなくなるまで追いやられてしまわないうちに。
rayintokyo

rayintokyoの感想・評価

4.6
Maybe my favorite film that I’ve seen recently, so much so that I needed to see it twice. I loved each film individually but the build up to the third film was fantastic. Final scene made me very emotional and had me thinking about my own life and growing up.
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