会話劇って苦手なんですが、
これは最後まで惹きつけられました。
装った冷静さから
凄まじい緊張感が伝わってくる。
言葉を選びながらの対話の中で
揺れ動く4人それぞれの感情。
迫真の演技でした!
そして、
徐々に浮かび上がってくる、
被害者と加害者それぞれの人物像。
家庭の状況。事件の様子。
6年という年月の長さ。
以下ちょっとネタバレ。
"あなたたちを赦せばあの子を失うと…"
そう思っていた被害者の母親が
辿り着いた決断。
"赦す"ということ。
どうしたって赦せないだろうけど、
赦せなかったらずっとツラいまま。
怒りや憎しみは、
ずっと"あの日"を思い出させる。
赦せないけど、
赦せなかったら、前へ進めない。
"赦す"ということを
深く考えさせられる作品でした。
加害者の母親が持参したお花が
いい具合にノイズというか、
アクセントというか、
存在感ありだった💐