守りたい、この笑顔
個人的にかなり好きな要素が多い作品です。
おじさんと少女が出てくる話、大好きなんですよね。アレとかアレとか。
(Mark数的な意味で)見つけたぞ、って感じの作品でした。
自堕落でなんの希望もない日々を送るトミーの元に、ある日娘と名乗る少女タルサがやってきて、二人が絆を深めていく話。
トミーは酒、タバコ、クスリ(?)の全部乗せみたいなやさぐれダメ人間。
一方タルサは、「人生二周目?」と言いたくなるような、その年にしては大人びていて物怖じせず誰とでも話す、ちょっとお節介な少女。信仰心高め。
タルサのお節介により、酒タバコを捨てられクリーンな身体に浄化されていくトミー。禁断症状も出るが、傍にいて支えて上げるタルサ。お前本当に9歳児か!?
「学校にいじめっ子がいるかも」と言うと「そいつの顔にパンチしてやれ」と、二人して革ジャン+サングラスという圧を出した風貌で肩で風を切りながら学校へ参上。
お互いのことを受け入れつつ変化していく二人の様子は観ていてとても楽しくてハートフルでした。
「タルサ」は、映画観慣れてる人なら何となく先を予想できてしまうような、割と分かり易い作りになっています。
ですが、全体的に丁寧でしっかりした出来になっていて、あと個人的に大好きな題材なのもあって割とオススメしたい1本です。
医療従事者や周囲の人の温かさも心にきますね。
「あなたが私の居場所よ」
「そのためにパパがいる」
この辺りのセリフ、大好きです。
終盤、車イスで門を通るシーンは最強のワンショットです。
タイニー(屈強な黒人男性)にマニキュアしてあげてるシーンかわいくてお気に入り。