くまま

明け方の若者たちのくままのレビュー・感想・評価

明け方の若者たち(2021年製作の映画)
4.2
いい意味で、思ってたのと違う映画で、意外に(失礼!)深い話しでした。
でも、なんとなくわかってたから見に行ったかな、ただのラブストーリーじゃない、って。
恋愛の話しなんだけど、好きな人に対する恋しさだけじゃない嫉妬、という複雑な感情に胸を締め付けられました。
あったな~、若かりし頃(笑)。こんなはずじゃなかった!やるせなさ。
「ハチミツとクローバー」というマンガを思い出しました。あれは、ちょっと才能のある男のコが、ものすごい才能の女のコに恋して、自分の中に渦巻く、才能に対する嫉妬と彼女への恋心に苦悩する姿に号泣しましたが、そこまではっきりとした才能、とかではないけど、「僕」の中に生まれたイライラややるせなさは、今日、見に来ていた若い人たちが、これから就職したり生きていく中で、もて余してしまう感情だと思うので、目には見えないそんな感情をうまく描いていてくれて、まだ20台という監督の力量にびっくりしました。
最後は清々しさを感じさせてくれて、2022年の1本目としては、良かったな。
あと黒島結菜が可愛かったなぁ。
くまま

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