いみ

ボーはおそれているのいみのレビュー・感想・評価

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
3.6
『ヘレディタリー』『ミッドサマー』に比べたら全然飽きずに観られた。
登場人物が多いからかな?
冒頭のシーン、生まれた時から相当な理不尽さ、不運さが漂っていて、ボーの境遇に納得してしまう。
鑑賞前にポッドキャストで作品紹介を聞いていたので少し予備知識はあったけど、お風呂場のシーンはコメディなんだかホラーなんだか、ひえーとなりつつも笑えた。
町山智浩さんの『アメリカ流れ者』を聴いておくと、なぜこんな理不尽な目に遭うのかちょっとわかるかも。
あと、『アフターシックスジャンクション2』の宇多丸さんによるアリアスター監督インタビューも面白い。観た後の方がいいかな。

家族、ひいては母親との関係が本当にキツイものがあるなー。
監督自身は「絶対に起こってほしくないことは、実は絶対に起こってほしいことでもある」と言っていたという記事をどこかで読んだけど、これって虐待じゃんと思うシーンがけっこうある気がする。
虐待したりされたりした経験がない(と思う)私でも、なんか心がザワザワする場面はたくさんあった。

3時間だし途中眠くなってしまう場面もあったけど、エンドロール最後まで観ると相当なカタルシスを得られると思う。
人には勧められないかなぁ。
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