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ボーはおそれているのlのレビュー・感想・評価

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
4.0
自閉症や統合失調症、妄想幻覚幻聴が激しい精神疾患を抱えたボーのような人々のために、完璧に安全に作られた空間を提供する慈善団体があって、ボーは観察保護下で生活していた。アパート周辺エリアは実は用意された居住空間で、そこから大きく出ることはない。治安の悪さ、クモ、恐ろしい人々はボーの妄想で、不安が具現化したもの。本当は全ては安全な環境で、大勢の大人に生活を見守られている。
そして母親の葬式で自分が保護される側だったことに気付く。
ボーの怪我は自傷、うめき声や不安症、パニック、それらは全て精神疾患の患者としての症状。
母親も息子の育児をして今まで懸命に寄り添ってきたけどボーに振り回される生活には耐えられなくて憎悪に変わっていった。そして裁判ではボーの価値観は理解されず、社会から排斥されていく存在と決められ消されてしまう。母親もそれはそれで辛いんだけど100%ボーに同情できない。
難解だけどこんな感じに理解した。
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