Shun

こんにちは、私のお母さんのShunのレビュー・感想・評価

こんにちは、私のお母さん(2021年製作の映画)
4.2
『こんにちは、私のお母さん』

何をしてもダメな女子高生が交通事故をきっかけに自分が生まれる前の1981年にタイムスリップし、若かりし頃の母親に親孝行しようと奮闘する中国映画。

監督・脚本・主演を見事にこなしたのはジア・リンという中国で有名なコメディエンヌ。アラフォーながら、女子高生役をユーモアたっぷりに演じてらっしゃいますが、本作はそんな彼女の実の母との実話を基に描いています。

過去にタイムスリップして若い頃の親と出会う映画といえば…『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を思い浮かべますが、自分が生まれなくなる未来を阻止するのではなく、例え自分が生まれなくなる未来になったとしても、裕福な男性と結婚して有能な子どもを持つ、幸せな母親になることを願って行動に移す主人公が描かれているのが異なるポイント!

「いつになったら私を喜ばせてくれるのか」と母親に言われて失望させてばかりの自分の存在がなくなる結果になろうとも、親孝行をしようと必死になる主人公の母親への愛に胸が熱くなりました。

そしてラスト、母に関するある事実が明かされ、畳み掛けるようにやって来る感動のフィナーレにじーんとしました。その事実を知ってもう一度見返したくなりました。

興行収入900億円を記録しただけあって、
親子愛の描かれた素晴らしい映画でした。
Shun

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