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そして僕は途方に暮れるのミステリファンのレビュー・感想・評価

そして僕は途方に暮れる(2022年製作の映画)
3.5
「全てを捨てて逃げ出したい」という心は、誰にでも訪れる事があるのではないだろうか。
「共感と反感の120分」キャッチフレーズそのままの感情が沸き上がる。

普通は、嫌な事や困ったことが起きたら、我慢して、または努力して、何とか周りと合わせたり、解決しようとするけど、主人公の裕一は、何もかも投げ出して、逃げ出してしまう。



ここから後半、ネタバレあり



途中で、あれっ、改心したの?と思っても、同じことの繰り返しで、なんだか、その駄目さ加減に呆れて笑ってしまう。

息子を溺愛するお母さんが出てきて、この人がこんな駄目男を作ったのか…と思って見ていると、さらに、輪をかけてダメダメの父親登場。
この父親にして、この息子あり。と納得してしまう。
人間、自分より駄目な人間を見ると、この人より落ちたくないと思うのか、裕一にも少しやる気が?

うーん、捨てた元カノの部屋に転がり込むなんて、相変わらず駄目男だが、結局捨てられて…
この後どうするのやらという感じではあるが、なんだか、もう少し頑張ってみようかと思える映画だった。
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