ひとみ

生きろ 島田叡 戦中最後の沖縄県知事のひとみのレビュー・感想・評価

4.1
戦争ドキュメンタリー映画を久々に見る。あまり期待していなかったのがよかったのかもしれない。見終えたときにイメージされたものは、まっ暗闇の中の小さな一粒の光。本当は、どんなに家族とともに生きることを望んでいたとしても、暗闇の中を自ら進む人間の意思、その島田さんの姿。その姿に感動せずにはいられない。どうしてそんなことをするのか、馬鹿みたいみえるかもしれない。でも、馬鹿みたいに自分の道徳に逆らえないことがある。それを、後から人は英雄のように持ち上げたりなんかするけれども、本人はそのときその場では、そんな自分でいることに傷つき、悔いて、惨めな感情しか抱いていなかっただろう。
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