のこのこのこっち

妖獣教室外伝ののこのこのこっちのレビュー・感想・評価

妖獣教室外伝(1995年製作の映画)
4.4
5、6話で失われていた構図の良さを取り戻し5、6話で加えられた性器描写があるシリーズ出色の作品



まず、この劇場版の情報を整理したいと思う。国内DVDでは第1〜5章、各2話ずつ収められていて本編としては6話(第3章)まであり、残り4話が外伝となっている。本作は3話の外伝で第4章に、外伝2、3は4話の外伝で第5章に当たる。また、劇場公開版はR指定で50分、ソフト版は成人指定で60分(同じエンクレ2回含む)となっている。性器の描写も多いので上映されたものはカットしている部分がそれなりにあるのかもしれない。

更に、付け加えると現在国内DVDはプレミア化しているので北米版についても記す。国内DVD同様5本存在し本編の1〜3章がInvasion、外伝の4、5章がResurrection、内本作に当たるのはPurgatoryで、本編3話はRevival前半である。また、北米版は本編1、2話に当たるTentacle Trapのみ現時点で入手困難である。ただ鑑賞だけしたいのであれば字幕付きで全10話すべてネット上に動画があるのでそちらでの鑑賞が良いと思う。私は1、2話のみ動画で残りを日本語無字幕北米版DVDで鑑賞した。

では、レビューに移行する。DVDの区分けと制作時期同様に2作ごとに作風がかなり変わるシリーズであるが第3章で構図の良さを捨てて現代的な絵のきれいさのみに変わったので以降への期待が失せていたのだが、本作品は絵の調子が3話のそれに寄せられている。その上で斜めに傾いて寄り気味の構図と編集の良さで最も印象に残る映像となっていた(前回から修整の必要な性器描写が加わり、かつ本作で多いのだから北米版の意味も伝わるとは思う)。監督がなのかはわからないが本シリーズの良さを本作制作陣はよくわかっていると感じた。

話としては、3話の続きとなり同作で登場した3姉妹、とりわけアッシュをヒロインとしつつバイクを中心に据えたものになっている。性的な面で言えば例の触手を求める向きには合わないかもしれないが、裸の女暴走族であったり、そちらの要求もある程度満たしているとは思う。ちなみに私は「うろつき」が嫌いである。

また、設定に関しては「うろつき」同様か2話めまでぎりぎり維持してたものが3話以降崩壊しているが、さすがに7、8話めとなると3話めからに収まっているのでむしろ崩れていないほうだとは思う。

尚、VHSの時点での情報が少ないので参考URLを載せておく。こちらで「妖獣教室」と検索すればVHSそれぞれの裏ジャケットまでは見ることができる。

https://www.buyuru.com/item_783342_1.html

エロアニメという枠では特出していると思うのでスコアは気持ち高いものとした。