ohshima

ノーカントリーのohshimaのレビュー・感想・評価

ノーカントリー(2007年製作の映画)
5.0
金を見つからないところに隠す、薬を調達し銃創を治療するなどなど一つ一つの行動のディテールがとても克明、結果生み出される緊張感最高。
誰に追われてるのかを知らない男と何を追っているのわからない保安官、そしてただただ埒外にいる殺し屋。凄まじい恐怖と虚無感をもたらす中心を欠いた物語はそのまま銃弾の見つからない死体に接続することができるでしょう。
おかっぱがすげえ怖いんですが、こういった構造の中で用いられがちな、ある種のPureEvilではなく、(他者には理解し難くとも)自己のprincipleに忠実なあくまで一人の人間であるところに肝があるように思えました。
ohshima

ohshima