ノーカントリーの作品情報・感想・評価・動画配信

ノーカントリー2007年製作の映画)

No Country for Old Men

上映日:2008年03月15日

製作国:

上映時間:122分

3.8

あらすじ

「ノーカントリー」に投稿された感想・評価

殺しに躊躇が無さすぎてスッと観れる

にしてもNo Country for Old Men だろ

オールドメンくらいつけろよ
タイトルが全てなのに
この世は不条理に満ちている…

監督は「トゥルー・グリット」のコーエン兄弟。主演は「メン・イン・ブラック」のトミー・リー・ジョーンズ、「ライブ・フレッシュ」のハビエル・バルデム、「インビジブル」のジョシュ・ブローリン。加えて「ディフェンドー 闇の仕事人」のウッディ・ハレルソン、「アグネスと幸せのパズル」のケリー・マクドナルド、「ジェシー・ジェームズの暗殺」のギャレット・ディラハント、「フランクおじさん」のスティーブン・ルートらが共演する!

狩りをしていたルウェリンは死体の山に囲まれた大量のヘロインと200万ドルの大金を発見する。危険なにおいを感じ取りながらも金を持ち去った彼は、謎の殺し屋シガーに追われることになる。事態を察知した保安官ベルは2人の行方を追い始めるが…

コーマック・マッカーシーの小説「血と暴力の国」を実写化したクライムスリラー作品。この作品は普通の映画とは違いストーリーの裏にあるテーマを理解した上で観ないと全く意味不明な内容になってしまうため、上級者向けの作品となっている。先ず、この作品で忘れてはいけないことは不条理というテーマこそが本作の根幹である点。本作の原題「ノーカントリーフォーオールドメン(老いたる者たちの国ではない)」はアイルランドの詩人ウィリアム・バトラー・イェイツの詩「ビザンチウムへの船出」の冒頭を引用したもので神秘とロマンを謳ったポジティブな詩であるのだが作中では一切このようなロマンは描かれず、不条理で悪意に満ちた暴力しかない。時代と共に変貌する世界を表現している点では同じであるものの、不条理という意味(良識ある老人たちには住みづらくなってしまった国)の観点で捉えると全く正反対なものになる。その上でノーカントリーフォーオールドメン(老いたる者たちの国ではない)というタイトルは今作を一言で表現していると言える。

映画に登場する殺し屋兼サイコパスのアントン・シガーには独特の殺しのモラルがあり、一般の価値観とはかなり異なる。簡単に表現するなら「邪魔する奴は殺す」,「気に入らないやつも殺す」,「気まぐれのコイントスで相手の命運を決める」など不条理と理不尽の塊である。作中のシガーは悪意と暴力の象徴であり、抗う術がない天災のように思える。だが、不条理な悪意と暴力のシガーも例外ではなく、最終的に別の不条理に飲み込まれてしまう。まさに、この不条理の世界観こそがコーエン兄弟が伝えたかった作品のメッセージであり、醍醐味なのである。時代と共に変貌する悪意と暴力はどんどん不条理になっていき、私たちにはどうすることも出来ない。これこそ、この作品が伝えたかったものであり、不条理で皮肉った作風の真意なのである。

また、それだけでは無く、作品の映像技巧も素晴らしく、影と沈黙を最大限に活用し、観賞者の全神経を画面に集中させる。照明も編集も異様なまでに細密であり、尚且つ、唐突なカットは殺し屋シガーの怖さや気持ち悪さを引き立てる。この神技に近い演出はコーエン兄弟の天才的な手腕があったからこそなのだろうとしみじみと感じてしまう。

余談だがアントン・シガーは潔癖症の殺し屋であり、服や靴が血で汚れないように気を配る仕草を見せたり、銃の腕前がからっきしであるため、わざわざ近距離でないと獲物を狩れないシーンなど普通の殺し屋とは違うユニークな一面が中々興味深いものになっているので注目して観ることを勧めておく!
めちゃくちゃ面白かった…!
アントン・シガー最高にうけた。
挙動が面白いし、彼による殺人が気持ち良すぎてもっと見たくなってしまった。。
655321

655321の感想・評価

4.5
シガーの色気が凄い。
強いおじさんバトルロイヤル映画が有ったとしたら、間違いなく最強クラス。マッコールさん級。
なんじゃこれ…

BGMがないことが大きく作用しているのか、BGMを使わないために工夫したのか分からないけど画面の迫力が半端ない。
はっきりいってストーリー自体が煮詰まってるとは言い難いと思うし、理詰めで考えれば粗が目立つ。
でも、鑑賞中にそんなことは頭をよぎらなかった。
ただただ引き込まれてるうちに終わってしまった。
凄い1本だと思う。
mojojojo

mojojojoの感想・評価

4.8
面白いーー!!
サイコパス!!
発砲が躊躇無さすぎて凄すぎる。
狙われたら最期、一巻の終わり。
kaz

kazの感想・評価

3.8
コーエン兄弟好きなのに、子育てで忙しくてスルーしてた😩

ガチなサイコパス描写から想像できなかったエンディング。さすがとしか言えない…!
20210418#74
BDを購入して、ロードショーの時以来の再見。あのときの戸惑いやハテナが少しは解消するのかなと期待したけど、なんなんだ感はまだまだ残ってる。
この手の話におけるお約束をことごとく無視してくるから、物語が決着しないので観終わった感がしない。自分の中でシガーは映画の世界に閉じられず、まだどこのピースにもはまらずに仮置きされたまま。
1980年代のテキサス及びメキシコを舞台に、銃撃戦となった麻薬取引現場に偶然立ち寄った男モスが、札束の詰まったブリーフケースを持ち帰ってしまったがために、殺し屋シガーの標的となります。執拗な追跡を受けるモスの姿を見て、保安官のベルが時代の変化を痛感し「No country for old men」と嘆く様を描いたスリラー映画です。

評論家や映画通達から絶賛される2008年のアカデミー作品賞受賞映画で、ハビエル・バルデム演じるシガーが行う追跡はターミネーターも顔負けの執拗なもので、手段を選ばず感情を露わにすることもなく非情に実行してく様子を決して大げさにせず、あくまでも淡々と描く演出はスリリングそのものです。

ただそれが主題である古き良きアメリカの終焉と結びつく点に疑問が残り、これはリアルな70年代から80年代にかけての世界の変化を体感していないこともあるとは思いますが、個人的にはむしろアメリカらしさを強く感じました。
不気味で不穏で、なにもいいことないストーリーだけど見ちゃう。圧倒的な暴力にどこか憧れがあるんだろうか。
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