「ビッグ・リボウスキ」「バーン・アフター・リーディング」のブラックコメディ路線はハマらなかったのでコーエン兄弟の作品にはあまり期待していなかったけれどこれは面白かった。終始胸がざわつく映画。
なんといってもハビエル・ハルデムの存在感。古谷実の漫画に出てきそうなサイコ。
時代が生む不条理を見事に体現した彼のおぞましさが、中盤の追う者と追われる者の緊張感をより際立てている。
ラスト、暗転してエンドロールが出た瞬間「うわーーー」となりました。
くしゃくしゃになったお菓子の包み紙をカウンターに置くシーンは至高。