Rena

ノーカントリーのRenaのレビュー・感想・評価

ノーカントリー(2007年製作の映画)
4.0

息苦しさに耐えられず、冒頭30分で2回も断念…
やっと最後まで観れた!3度目の正直!

異様なほど静かで、次の展開を予測させるものがないのがめちゃくちゃ怖い
一つ一つの動作音は鮮明に聞こえるけど、
一つでも聞き逃したら、次の瞬間には殺されるんじゃないかってぐらい張り詰めた気持ちにさせられる

不穏な出来事なんて一切知らないみたいに空が明るいのも、不自然で気持ち悪い
明るい空と、シガーの容赦ない殺人とのミスマッチが画面から現実味を消していて、
不条理な殺人が日常茶飯事の、恐ろしいパラレルワールドに放り込まれたような気分になる

そして、何よりハビエル・バルデムの演技力。強烈なインパクト。
"コイツと鉢合わせたら最期、助かるかどうかは運次第"っていう絶望的なヤバさが一目見ただけでわかる。オーラに出てる。
同じ人間とは思えなくて、逃れようのない何かが人間の姿をして現れたみたいな印象…

色んな部門で賞を獲ってるからって軽い気持ちで観られる映画…ではないけど、不思議と飽きない
というより、観ているうちに目が離せなくなる…逸らしたくても逸らせない…

わたしの理解力じゃ自力ではどうにもならない部分もかなり多くて、解説サイトに頼っちゃったけど、
考えれば考えるほど面白くなる映画だと思う
Rena

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