ミステリー要素よりも人間ドラマのほうが強かったなというのが1番の感想です。
個性的なキャラクター、きな臭い依頼人たち、そして島に伝わる謎の言い伝え…。
これぞミステリー!といったシチュエーションを現代日本に持ってきて、それなりに違和感なく動かせているところに製作陣の力量の高さが伺えます。
原作にも当たったことがなく(他の方のレビューを見る限り完全準拠というわけではない?)最後までハラハラドキドキ、十二分に楽しむことが出来ました。
ただし、ミステリー作品を名乗っている以上、人間ドラマに比重を置きすぎてしまったのは個人的には減点対象です。邦画の悪い癖のようなものを感じました。
長い回想がなかったらミステリーの方をもう一捻りくらいできたのではないかなー、と少々歯痒い思いです。