いろどり

JOINTのいろどりのレビュー・感想・評価

JOINT(2020年製作の映画)
3.9
夜中の作業中の眠気防止にながら見していたけど、途中で作業中断。ついつい鑑賞に専念してしまった。時代が変わるにつれ、ヤクザも進化している。詐欺グループのケツモチ、ルーターにウイルスを仕込んで個人情報を盗む経済ヤクザが今どきで、武闘派はリストラ(破門)。外国人犯罪グループともビジネスライクに付き合っていかなきゃね。今どきヤクザの映画はほとんど血しぶきもない。「ヤクザはこうゆうもの」という古くさい価値観は武闘派ヤクザとともにあっという間に淘汰される。インディーズでこのレベルは上出来なのでは!


ほとんど知らない人だったけど、みんな本当に今の半グレや裏の世界の人たちに見えた。そう、本当に中途半端に悪くて、中途半端に良い人だったりする。中田敦彦をやんちゃにしたような顔の人がいたり、ベンチャー企業の社長の髪型がやりすぎだったり面白いポイントもちらほら。髪型に関しては、分け目ギリまでいっちゃおうか!なんていう現場のノリだったんじゃないの。
主演の山本一賢、良い名前!これがデビュー作とのことだけど素晴らしかった。裏の世界とカタギの世界をフラフラと、時には完全なるちんぴら(ヤクザにはなりきれない)、時にはいけすかないベンチャー企業の投資家の顔を巧みに使い分けていた。まさに表と裏をつなぐジョイントそのものだった。ゆくゆくは渡部篤郎や遠藤憲一のように良い人も悪役もこなせる個性派に成長していける俳優のように思う。
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