このレビューはネタバレを含みます
原作過激オタクだから細かい解釈違いが気になってしまって映画として面白いのかどうかはまったく判断できず…
磯辺はもっと無気力で顔面蒼白で筋肉が全然なくて精神的に追い詰められてて、静かで頭が良くて冷酷なイメージだった 人を追い詰めるときに大きい声を出したりヘラヘラしたりしない 心底ひとのことを軽蔑していてそれを隠さない
あと小梅のことがすごくすごく好きだと思うんだけど、それが全然伝わってこなかった
なんでこの台詞を削ったんだろうとか気になっちゃう
小梅が好きなバンプの藤くんみたいに髪を伸ばす磯辺の伝わってなさとか、小梅は私の知ってる良い子の小梅だよね？っていう桂子の台詞とか、磯辺が言った通りに「私も好きだよーエヘ」って馬鹿なフリして彼氏にメールする小梅のしょうもなさとか、かなり好きなんだけどな…
あと磯辺がファイルを消されてめちゃくちゃキレるのはブログを見られたかもしれないっていうのがあるからで、だからファイル以外に何か見た？って聞いて見てないって言われても嘘だ！って決めつけて怒り続けるんだと思うんだけどなあ
無理解な親の描写は蛇足だと思ったし
勝った、俺あいつらに勝ったんだ！って嬉しさと同時に虚しく、怖くなる磯辺の顔が見たかった
でもこうやって映像化されて、風をあつめてが流れることで完成したピースもあるなと思う
うしお祭の看板が吹き飛ぶシーンがすごく好きだった
