このレビューはネタバレを含みます
面白かった
ちょっとラストが煮え切らない、すっきりしないなとは思いました
かつて尊敬していた人を復活させつつ、その復活させるという行為が、相手に対する復讐にもなっているという珍しいタイプの復讐劇
しっかりと相手にリターンは与えつつ、ダメージも与えるというような
黒木華の佇まい、絶妙な高さ、ちょっと低めの声が最後の会話シーンで活きていた
最後のシーンまで、本当にリアルなのかどうかを少し疑ってしまうような感じ
それくらい現実と漫画の世界が作品内で入り混じっていて、もはや描かれていないけど、最初から最後まで、さらに本当の現実で、他の誰かが漫画を描いていることなんじゃないかなって思ったり
まあ、実際にはそうなんですけど
夫役の柄本さんの演技が面白かった
飄々として掴み所がないタイプの見た目ながら、結構動揺とかが表に出るタイプの役柄で、ギャップ込みですごい可愛いというか、人好きするようなキャラだなあって思った
そこを奈緒が演じる編集につけ込まれたんだけど…
奈緒の演技も良かったー
奈緒が演じているだけあって、只者ではなかった
ちょっとサイコパスっぽい感じの編集者やった すごく優秀な、社会に溶け込めるタイプのサイコパス
とにかく自分の興味関心に忠実
面白いものこと展開に対して貪欲で、それに伴う痛みや、恐怖をむしろ歓迎している感じがこういう人いるよなあって感じでとてもリアルで良かった
一貫して自分の意思を貫き通している黒木華や奈緒のキャラに対して、常に動揺し、気持ちも態度も変化していく柄本さん演じる夫
この辺りの芯があるかないかが、結構人としての強さや行動のブレなさにつながるのは言うまでもないことやけど、やっぱり大事だよなあって思ったりしました
結構面白かったのでおすすめです〜