がんつ

エンドロールのつづきのがんつのレビュー・感想・評価

エンドロールのつづき(2021年製作の映画)
3.6
【 内容 】
サマイ、9歳、チャイ売り。
少年が映画館で映画と出会い
未来を変えていくドラマ映画🎦

【 感想 】
どうした映画界⁉️
『バビロン』『エンパイア・オブ・ライト』など、映画讃歌が多くないですか?
そういう状況って...、最高ですよね!!!🥳

私のようなニワカでも気付ける名作のオマージュと、純粋な少年が映画を好きになって、映画と深く関わっていく姿にワクワクする映画でした🎬

[なぜ“ 英語が話せないとダメ ”なのか]
調べてみると、インドは“ 英語人口が世界第2位 ”とのこと。しかし、インド国内で英語を話せる人は14%なんですって。なぜ先生は英語が話せないとダメだと言ったのでしょうか。

その答えは“ インド国内において、ヒンディー語が公用語ではない州の公用語は英語と指定されている ”からだと思われます。

また、ヒンディー語以外にも、22種の指定言語という言葉の種類が存在します。サマイが映画に関する専門的な勉強をするために、都心部へ行ったり大学へ進学する場合、英語は必須ということですね😌

[サマイパパの立場]
「あいつはバラモンだったのに、騙されてチャイ売りになった」
カースト制について無知なので、チンプンカンプンでした😭

“ バラモン(司祭)” ヴァルナと呼ばれる階級制度の最上位。ついでクシャトリア(王侯・士族)、ヴァイシャ(庶民)と続き、最下層にシュードラ(隷属民)がある。
少なくとも、チャイ売りはクシャトリアではなさそう。サマイパパの立場は急激に落ちてしまったのでしょう。
それを踏まえると彼の「現実は甘くないぞっ...!!!」というスタンスは納得ですね🤔

インド版『ニュー・シネマ・パラダイス』の本作。
過去の名作がアップデートされて現在の新作となり、また10年後、20年後にアップデートされる。
そんな“ 長い歴史の一部 ”を体感できて、ほんま幸せです🤗

本作は本当に、良いものでした!
がんつ

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